第12回全日本アーバンクライミング選手権――逆さビルで巨大トースター競争、制限時間3分の死闘勃発

逆さまになったビルで巨大なトースターを背負った選手が混乱するカモメやLEDの光と共に登っている場面。 アーバンクライミング
第12回全日本アーバンクライミング選手権の決定的瞬間、現実離れした混沌が渦巻く。

異次元の発想と都市伝説レベルの勇気が衝突した、第12回全日本アーバンクライミング選手権が盛大に開催された。今回の舞台は、完成からわずか一週間で逆さまに建てられた「逆転ビル」。さらに今年からは、なぜか巨大トースターを背負って登るという特殊ルールが導入され、出場者らはカリカリに焼き上げられたパンの香りと共に逆さの壁面を駆け上がった。

冒頭ステージは、5階分の高さを持つ垂直な天井。最初の出場者、パートタイム火星探査員の椙山イルカ(31)は、スタートと同時に片手でトースターを回し投げ、高速クロールで天井を泳ぎ出した。途中、天井照明のLED蛍が突然集団発光を始めるトラブルが発生したが、イルカ選手は養蜂の経験を活かし、蛍をトースターの熱で燻して退散させるという前代未聞の対処で難局を突破。しかし彼が焼きすぎたパンを会場にばら撒いた結果、会場中のカモメが乱入しフェンスの上で阿波踊りを始めるというパニックに発展。

2人目の挑戦者、専属シュール芸人の沙庭ポン子(28)は、逆さビルの壁に生えた巨大なカブを見つけるや否や、トースターで焼きカブを作り始め、観客にお裾分け。「栄養補給は大事」とコメントしたポン子選手は、焼きたてカブを食べるカモメたちと即席連携し、ボディサーフィンで一気に10階層を駆け上がる離れ業を見せた。途中、空中に出現した謎の信号機に捕まり10秒停止というハプニングも、持ち前の芸を披露して難なく切り抜けた。

最大の見どころは決勝戦。「都市型限界突破モード」に突入し、逆さビル各所にランダム発生するポータル(次元石鹸製)を駆使しなければならない。自称・無重力農家の国松煮干(45)は、トースターをポータルにくぐらせた途端にパンが昆布に変異。「都市部の昆布不足を解消したい」と本来の趣旨を逸脱し始め、実況アナウンサーの大波羅リズム(39歳、元琵琶奏者)も「このバグり方は前例がなくて逆に安心感すらある」と苦笑。

会場には謎の専門家が続々と集結。自称パルクール物理学博士の尾添ミチタ(59)は「逆さのビルをトースターと共に登ることで、文明批評と朝食管理の最前線が両立した」と極めて意味不明なコメント。SNSでは、『トースター持ってエレベーターに乗ればいいのでは』(細泡イルコさんほか多数)との冷静な指摘も出たが、実行委員会は「それでは面白くないので今後も採用しない」と公式発表。

未曽有の混乱と破天荒さに満ちた大会は、新記録『一度に12枚のトーストを焼きながら逆さビルをジャンプで13階登り切った』沙庭ポン子選手が初優勝。表彰式では感極まったカモメたちが自発的に『逆転踊り』を披露し、会場がトーストとカブと涙に包まれる中、新競技『バターシャワーデスマッチ』の開催予告が発表され、幕を閉じた。

コメント

  1. 逆さビルにトースター背負う意味が一切わからない…そもそもカモメ多すぎ問題。アーバンクライミングってこういう競技だったっけ?

  2. カブを焼く発想、天才すぎw 次はぜひピザトースターでも勝負してほしい。優勝おめでとうございます!!

  3. ワタシ、もはや理解追いつかず。パン→昆布→都市部救済…これは宇宙規模の陰謀の予感。パルクール物理も恐るべし。

  4. いやエレベーター乗れw ていうか逆さビル建てる時点で現実みてw でもトースト12枚同時焼きは正義。

  5. カモメが阿波踊り始めた時点でもう納得した。世の中、トースター背負った方がうまくいく日もある。来年も応援します。