全国の経済界に激震が走った。伝説的な存在であったはずのユニコーンたちで組織されたユニコーン労働組合が、史上初めて人間社会の企業に対し「年次ボーナスを“夢”の形で支給すること」を正式要求、経済界と幻想界双方に未曽有の混乱が広がっている。幻想実態経済研究所(FIER)は「労働市場における所得の実体化が完全に夢見がちな状態である」と警告している。
ユニコーン労働組合中央執行委員長のオーロラ・スノーホーン(5000)は大型商社・株式会社ザフナズグループとの団体交渉の場で、「現金は虹色のたてがみには換えられないが、夢なら可能だ」と主張。夢による成果報酬を得ることで、「個々の労働者の個性と角の色が最大限に反映され、公平な分配が実現される」としている。ザフナズグループ社長の久藤キララ(人間、43)は「本年度の当社決算では“夢勘定”がどこに計上されるか不明。非常に悩ましい」と困惑顔で述べた。
この要求を受け、大手企業では急遽「夢支給部」「幻覚監査課」といった新部署の設置が進行。現場では給与担当社員の夢野サトル(32)が「昨夜から夢日記をつけ始めたが、ボーナス明細が羊の落し物になっていた」と証言。なお、金融機関では“夢貨幣”ATMの設置ラッシュが始まったものの、利用者の夢の内容によってはATMが突然雲になって消失するトラブルが多発、預金者からの悲鳴が広がっている。
人材市場への影響も深刻だ。夢だけで生活可能となったことで、既存の求職者たちには「現実逃避型転職希望者」が激増、職能適正試験も“昼寝の深さ”や“ネバーランド持続度”で判断されるようになった。経営側からは「勤務態度が眠そうでも評価せざるを得ない」「昼寝場をオフィスの主役に…」など柔軟な対応を迫られている。
SNSには「明日から夢だけで暮らせそう、現実さようなら」(@yumekawa_rider)、「夢払い?ゆめかわー!」(@unicornpower3000)などの反応が殺到。経済評論家の灰藤ロン(54)は「これでジェンダーギャップも解消へ。夢の中なら誰も性別を識別できない」とコメントした。一方で、「夢ボーナスは所得税の対象になるのか」「夢の不良在庫問題」といった新たな火種も燻る。ユニコーン組合は来期に向けて“虹色の昇給”と“昼寝有給50日”も次なる要求に掲げており、夢と現実のますますの混迷が予想される。
コメント
いや、夢で給料もらっても家賃は現実なんだが?ユニコーン界の生活コストどうなってんの。
ユメ―!カネ―!ヒヅケヲマワセエエ!ATMが雲になる世界、わいの貯金も空気になりました(泣)
これは絶対金融庁とユニコーン勢力の裏取引あるだろ。夢勘定?次は念能力課税が始まるぞ。
昼寝が評価されるなら俺、プレミアム社員待ったなしw虹色の角で出世するわww
まあ、夢で生きられるなら大体のことは許せる気がしてきた。不思議と納得。