自らページを描き始めた漫画『爆裂カンガルーパンチ』、ついに作者と全面戦争へ

印刷所の中でマンガのページや奇妙なカンガルーキャラクター、ラーメンなどが蒸気とともに印刷機からあふれ出し、驚く作業員たちが飛び交うしましま模様のマンガパネルを追いかけている様子。 漫画
自律的に動き出した漫画の印刷現場で混乱する印刷所の作業員たち。

漫画界に衝撃が走っている。話題作『爆裂カンガルーパンチ』(作画:極東きんたま)が、今週新たな単行本を発売した。しかし読者や編集部がページをめくると、驚愕の事態が明らかとなった。なんと、原作者がひとコマたりとも手を加えていないにもかかわらず、漫画自体が勝手にストーリーと作画を進めていたというのである。SNSでは「カンガルーが春雨うどんになっている」や「最終回なのにまだ第1話」といった混乱と興奮の声が飛び交っている。

前代未聞の“自律的作画現象”が発生したのは『爆裂カンガルーパンチ』第13巻の印刷時。印刷所の担当・紙川マコト氏(43)は、作業を終えたはずの印刷機から、見覚えのないコマ割りや奇怪なキャラ――時折、ページ全体がもんじゃ焼き化した場面まで吐き出される現象を報告。「3時間目に目玉焼きの精霊が登場してから、どんどん紙から湯気が出始めた。今も冷蔵庫がほのかに熱い」と、事態の緊急性を強調した。

肝心の作者、極東きんたま氏(年齢非公表)は記者会見で憔悴した様子を見せ、「僕はもう描いていません。気がつくと原稿の上でカンガルーが腕立て伏せしている。ラフを描こうとすると、勝手に消しゴムが濃い煮干しになってしまうんです」と証言。愛用のつけペンは深夜に自ら動き始め、ついには作者の部屋から脱走。翌朝、近所の公園で単行本の14巻と山菜採りの会の案内チラシを自力で配っている姿が確認された。

さらに混乱を極めたのは、先日の世界アニメフェス。作品のキャラクター、ウルトラ跳躍カンガルー次郎は、作中ルールを無視して3Dで飛び出し、他作品のパネルを次々と“しましま模様”に塗り替える暴挙に出た。町田トム(漫画研究家・54)は「漫画が自分で描く時代は近い。だが、唐揚げになるとは誰も予想していなかった」と語り、業界の混乱が浮き彫りだ。

SNSでも爆発的に話題となり、「読んだら髪の毛が増えた」「セリフが全部ロシア語になる呪いを受けた」「ページをめくるたびラーメンを要求される」など、全国の読者から非論理的現象の報告が相次いだ。中には読後にタイガーマスクを被って町内を逆走し始めた主婦(39)や、感想文を書いたつもりが“タマゴサンドの作り方”に自動変換された小学生も現れており、その影響は社会全体に広がっている。

現在、極東きんたま氏と『爆裂カンガルーパンチ』は、どちらが連載主導権を握るかを賭けて、週刊雑誌内で「描きあい勝負(ルール無用の無限リレー漫画)」に突入。「勝者には銀河編集長就任権が与えられる」と発表された。連日、作画合戦の応酬が繰り広げられ、ついには編集部までコロッケに変身したという。漫画が自ら描きだす未来——もしかすると、私たちの明日も既に下描き段階なのかもしれない。

コメント

  1. 作者vs漫画って何そのメタバトル…! 読み手はどこで参戦できますか?ページめくるたびさらなる混沌しかないの、最高。

  2. いや絶対これは印刷所じゃなくて地下組織『もんじゃ連盟』の仕業。冷蔵庫が熱いのは電子レンジ宇宙人のサインだから気をつけて!

  3. 読んでたら気づいたら自分の髪型もしましま模様になってた…漫画って、もう現実よりリアルなんすね。納得。

  4. ページめくるとラーメン要求されるって…僕の二郎系生活もついに週刊ペースか!?次回予告:胃腸が連載ギブアップ。

  5. 作者のペンが夜に自主脱走して14巻配る話、どこまでが本編でどこからがフカシなのか本気で混乱してる…でもなぜか山菜採りの案内は信じてしまった。ただの紙なのに。