先日、地球温暖化対策の最前線で思わぬ旋風が巻き起こった。なんと、関東某県、妙高山麓の乾燥地帯でかねてからエコ活動家を自称していたサボテン「カクタス・ヒダカ」（推定7歳）が突如法人化し、「ウォーターサボテン株式会社」を設立。開始1日で全国の水資源管理システムを事実上“根こそぎ”掌握し、業界関係者と自治体に大パニックをもたらした。
気候変動による水不足への対応が叫ばれる昨今、だれもが見過ごしていた植物が、突如として業界のゲームチェンジャーに名乗りを上げた。サボテンによる水資源管理――誰が予想しただろうか。
「私に水分管理を任せていただければ、日本全国の水道管に一滴も無駄を生じさせません」──オンライン記者会見で、カクタス・ヒダカは鉢ごとマイクの前に鎮座し、自信満々にこう述べた。その根拠は、サボテンが持つ謎の“超吸収式水分スパイラル細胞”で、「梅雨どきでも氷点下でも、水をストックし業界に自動送水できる」と説明。しかし専門家の栗田浄水（環境経済学者）は「そんなことが技術的に可能なら、エコ雑草も黙っていないはず」と首をかしげる。
SNS上では早くも賛否両論。「やっぱりサボテンはやると思っていた！」（夢見野すだち・遠隔農業経営者）、「これ以上、水道料金が棘のついた値上げにならないか心配」（匿名ユーザー・X）といった声が見られる。また同業界のライバルであるヒューマンウォーター合同会社は、「本日の会見で、当社はサボテン様へのM&Aを全力で検討する」と戦慄気味にコメントした。
さらに衝撃的なのは、ウォーターサボテン社が発表した最新サステナブル商品「根っこチューブ式持続給水シャツ」である。これは利用者が自らの背中にサボテンの根を装着し、降水時に自動的に体内に水を供給してくれるという摩訶不思議な発明。すでに高知県のマリンスポーツ愛好家、岩内ジョー（23）は「これで水難事故が1000%減る」と期待を寄せる。
環境省は事実関係の精査に入ったものの、現状ではサボテンによる起業と全国水資源奪取の法的根拠や妥当性、しいては意思決定プロセスに関する青写真はまったく未確認のままだ。しかし、夜な夜な「鉢議会」によって経営方針が協議されているという噂も流れ始めている。
次世代サステナビリティの担い手が、まさかの多肉植物だったという今回の一件。来季、国産水道サービス分野に本格参入するとの噂もあり、エコ社会は今後、さらなる棘のある展開を迎えそうだ。
コメント
いや、根っこチューブ式持続給水シャツって何？？？もう服だけじゃなくて俺もサボテン化待ったなし…
水道管を掌握するのも植物連邦の計画の一環か。やっぱり地球は多肉勢に牛耳られる運命だったか…
むしろ今までサボテンが何もしてこなかったのが逆に不思議。やっぱ爬虫類より仕事できるじゃん。
ついに来た！この時代…みんなも水道“カクタス”しようぜwww（※刺され注意）
妙高の乾燥地帯でサボテンが経営会議って…ああ、なんかもうそういう世界観で生きていこうって気持ちになった。