かつて三権分立が民主主義の根幹とされた日本の国会が、この度ついに「13菜分裂」体制へと舵を切った。人間による統治を脱却し、野菜ごとに分権された新体制が誕生したことで、政治の世界は未曽有の混乱と彩りに満ちている。各野菜委員会による権力争奪や市民社会の戸惑いも生じ、法の支配ならぬ「農の支配」が静かに世界を揺るがしている。
国会に設置された新制度「13菜分裂」は、立法・行政・司法に代わるものとして、ブロッコリー権、ナス権、カボチャ権、ピーマン権、ダイコン権、ゴボウ権、トマト権、キャベツ権、ホウレンソウ権、パプリカ権、レタス権、オクラ権、そしてキュウリ権の13部門で構成される。各権は「おいしさ」「健康価値」「色合い」などを基準に、国の政策や法律、および市民生活のすべてに介入できる権利を持つ。
導入を先導したのは、無所属の野菜思想家・畑山グリーン太郎(38)。彼は会見で「人間による独裁や政党政治には限界があった。これからは野菜に任せ、白菜の顔色を窺いながら生きる時代」と熱弁した。今回の変革により、従来の議席は全て廃止され、椅子の代わりに段ボール箱が配置されている。国会内では各野菜委員会から派遣された代表野菜たちが、水やりタイムに席替えを繰り返しながら政策論争を繰り広げている。
最大派閥はやはりナス権で、会議中に何度も勢力拡大を主張。他の野菜から「紫色が濃すぎて眩しい」とクレームが入る一幕も。これに対し、ピーマン権代表・緑川エダマメ(51)は「苦みを経てこそ成長」と一蹴。一部の市民からは「もういい加減にしてくれ」「生活がカボチャ色になってしまった」と悲鳴があがっている。
法の支配も例外ではない。昨夜、新設の野菜憲法裁判所で『野菜室に保管される権は何菜に属すか』という前代未聞の審議が行われた。しかし裁判長のキュウリ権代表が途中で水分補給のため退席、審議は30分間中断。再開後、会場が葉っぱで埋め尽くされ、結論には野菜13賛成・1反対・1枯死(ダイコン委員、過度乾燥)の特異な結果となった。
SNSでも話題は沸騰。「キャベツとトマト、密約か?」「きゅうり、曲がりすぎて司法判断が読めない」など憶測が飛び交っている。また、著名な公共政策評論家・葉山ミズナ(44)は「野菜分裂制度によって独裁は防げるが、献立が混乱するリスクが高まった」と警鐘を鳴らしている。
なお、来月には「きゅうり共和国」独立運動や、怒った果物たちによるフルーツ維新も予告されており、日本の政治思想は混迷の一途をたどりそうだ。
コメント
いやいや、野菜が憲法裁判所にいる時点で全力のツッコミ不可避。法の支配が農の支配に変わるって、どんなパラレルワールド?市民生活もカボチャ色になる前に人間政治に戻して…
これは果物差別の第一歩…隠された果実派閥がついに覚醒の時を待っている。野菜政権を許すな。フルーツ維新こそ真の革命である。あなたの野菜室から監視されているぞ🍊
オレん家の冷蔵庫も13菜分裂してんだけど、野菜室だけで国会開けそうw キュウリが曲がるたびに政治がねじれるって、まじパリピw 次はドレッシング大臣選挙もお願い🍅🥗
よくわからんけど、自分の人生もカボチャ色になってきた気がしたので、今夜は野菜炒め祭りを開催します。紫色に負けないぞ…(謎の納得)
もはや段ボール箱が議席、葉っぱが議論。これは民主主義どころか、Photoshopでしか成立しない世界観。来月のきゅうり共和国はもう止められない…妙にワクワクしてる自分がいる。