【リード】「人間の限界はどこまで拡張可能なのか?」――この永遠の問いに新たなアプローチを提示したのが、第47回エクストリームアイアンマンだ。今大会、フィットネスコミュニティを震撼させたのは、全身を逆さにしながらトーストを頭に乗せてフィニッシュしたアスリート・佐原イリュージョン(32歳 工場勤務)の存在である。
エクストリームアイアンマンは、スイム500m(池での金魚すくい付き)、バイク40km(牛の背中移動区間あり)、ラン10km(床が連続トランポリン型)の三種競技から成る、文明社会の狂気を極めた挑戦として知られる。その苛烈さゆえ、過去には途中で自分がチーズになったと信じ込みフェードアウトする参加者や、競技中にスポーツサングラスが意思を持ち別の選手を応援しだすトラブルも報告されてきた。
本大会で最大の話題をさらったのは、佐原イリュージョンが「人類未踏のギャグゾーン突入」をスローガンに、全競技を通して厚切り食パンを頭頂部に静置し、それを一切落とさずゴールを果たしたことである。しかも走法は“逆さホバリング”。腕で歩き脚を宙に浮かせた姿で、途中、池に浮かぶイカダ金魚からランニングシューズをもらい受けるという離れ業も披露。「トーストと己のシナジーを信じた」と、競技後、佐原は十八番のパラレル逆立ちで答えた。
SNS上では「彼こそ現代社会のスポーツ界のバグ」「一切の目的を見失った美しさ」「スポーツサングラスの妬みでトーストが浮いていた可能性」といった賛辞(?)が噴出。エクストリームアイアンマンの運営代表、半野開一(謎の肩書:公式審判兼バナナ管理士)は「予想を完全に超えてきた。次回は“頭上でバターを塗りきれ”チャレンジ新設も検討中」と目を輝かせていた。
大会専門分析家の土鍋ユージ(スポーツ理論家)は「これほど意味不明で感動した競技は200年ぶり」とコメント。「次世代では、選手が競技中に”自己分裂”や”空間跳躍”が認可される可能性もある。だが、今回のトーストは人類が目指す新たな冒険心の象徴」とまとめた。
なお、佐原イリュージョンのトーストはゴール直後、謎の拍手喝采を受けながら自ら発酵を始めたという。観客からは「そのままパン屋に就職してほしい」「来年はマヨネーズを組み合わせてほしい」など期待の声が上がっている。エクストリームアイアンマン、その限界はついに人間だけでなくパンの進化まで巻き込む次元に突入したようだ。
コメント
ちょっと待て、逆さホバリングって何の競技力!?しかもトースト乗せっぱなし…物理法則どこ行った。
私は明日から毎朝トーストを頭に乗せて出勤します。街で偶然発酵したら会社休みます。(?)
牛の背に乗るバイクパートの伏線をトーストが全回収した瞬間、世界が変わった気がしたw これぞ未来のスポーツ!
佐原イリュージョンさん、あなたがパン屋に就職した瞬間、日本経済は膨らみます。これはガチ。
気付いた。俺たちはまだ人類未踏のギャグゾーンにすら立てていない…いつかバターを塗れる日を夢見て、今日も食パンを握り締める。