逆不眠協会、全国に『睡眠無差別解放戦線』を宣言 目覚め続ける人々急増

夜の都会の通りで、老若男女が目を見開き、不思議なアイプロップを装着して徘徊している様子を写したカオスな写真。 ウェルビーイング
全国で“まばたき禁止”ムーブメントが巻き起こり、夜の街に混乱が広がっている。

「寝たくない? なら眠るな!」。逆不眠協会――正式名称『全日本逆不眠推進機構』が突如として全国に『睡眠無差別解放戦線』の発足を宣言し、睡眠に苦しむ人々やその周囲に未曾有の混乱が広がっている。協会は「人類は起き続けることにより真のウェルビーイングを手に入れる」と主張し、首都から雪国まで、あらゆる老若男女が誘われるままに目をカッと開きながら夜を徘徊しているという。専門家や政府機関は困惑しつつ、SNS上ではなぜか逆賛美の声が殺到中だ。

逆不眠協会のトップ、粟田仁史(あわた ひとし)会長(52)は記者会見で「寝ると夢を見る。夢は現実に逆らう反逆者。よって完全覚醒こそが安寧」と熱弁。従来の睡眠推進政策を「布団資本主義の陰謀」と語る一方、“まばたきをすれば記憶消去”と謎の新理論を展開し、取材陣を絶句させた。さらに、協会は会員全員に専用アイプロップ『メザメーン』を無料配布し、まばたきを防ぎつつ心の平穏を得られると主張した。

現場の混乱は凄まじい。各家庭の台所では夜明け前にも関わらずフライパンが乱舞し、街角では“無眠盆踊り大会”が自主的に開催。宮城県でパイロットしている「逆寝カフェ」には、起きたまま寝るふりをする自称『覚醒睡眠師』たちが列をなし、店員たちは「お客様が全員目を開けて夢を見るので、注文が現実か幻かわからない」と困惑の色を隠さない。

インフルエンサーの井桁月子さん(29)はSNSで「寝たら退場、起きたら勝利」と投稿し、10万いいねを獲得。一方で脳科学者の玉野川蘭教授(京都大学ウェルビーイング創生学部)は「覚醒が高すぎて脳が逆に夢を現実に移植し始めている。意識と無意識の交通渋滞だ」と警告。そして最近、目を閉じずに参拝を続ける“覚醒神社”や、寝ながら夢をシェアできるSNS『ネムノサキ』も人気を博している。

政府は本日緊急会見を開き「1日36時間睡眠義務法案」の提出を検討すると発表したが、逆不眠協会はさらに声明を発表。「次なる段階は“覚醒瞑想”です。誰もが目を開けたまま深い森で自分と向き合える」としており、今後の日本は眠れる国から“寝ない国”へ、一足飛びで進化する見込みだ。睡眠の常識がぶっ飛んだこの混沌、果たして人類は目覚めの果てに真の幸福を見出すのだろうか。

コメント

  1. いや冷静に考えて、台所のフライパン乱舞は火事のリスクしかないと思うんだが……あと、布団資本主義って響きだけ強そう。

  2. メザメーン装着完了ッ!俺のまばたきはもう0回だ。次は覚醒盆踊り全国大会行きます!!!(眠気は友達)

  3. 逆寝カフェ……?俺も今日から覚醒睡眠師目指そうかな。どうせ現実も夢も全部赤字だし、夢で資産運用頑張るわ。

  4. 「寝たら退場、起きたら勝利」って青春スポ根漫画か何かと思ったw でも覚醒神社は正直ちょっと行ってみたい。

  5. なるほど……寝なければ夢を見ない、夢を見なければ現実が夢になる、つまりどっちも一緒。謎に納得した。