【リード】北海道の架空量子研究所にて、革命的な量子コンピュータ開発を狙った『量子バタートースト実験』が実施された。この試みに猫とバタートーストが不可欠であることが判明し、結果的に宇宙空間に予期せぬ相転移が発生。専門家やSNSを巻き込んだ大混乱が発生している。
北海道奥地に位置する北見量子錯綜技術研究所(通称:Q-Tangram Lab)では、斬新な量子耐性暗号装置の開発を目指し、“最高効率の量子重力場を作り出す”ことを目標にプロジェクトが進行していた。ところが主任研究員の白鳥イロハ博士(38)は「猫の背中にバタートーストをバター面下で括り付けて落とすことで、永遠に落下し続ける無限運動が生まれ、量子コンピュータが自己参照問題を解消できる」との新仮説を提唱。直ちに当該実験が行われた結果、研究所全体が超伝導相転移の波に呑み込まれ、窓から浮遊猫と回転するトースト群が流出するという未曾有の事態となった。
事態の異常性に気付いた外部監査員の空木ミサト氏(29)は「見たこともない量子重力場の発生源から猫が周期的に分裂し、研究所のコーヒーメーカーまで超伝導体になって人語を話し始めた。私は物理学博士だが、哲学的恐怖を感じる」と証言。なお、Q-Tangram Labの同僚である量子暗号技術者の隠岐マサル(44)は「うちの冷蔵庫が自発的にバターを再生成し始め、既存の暗号はすべて“バターで滑って”解読不可能になった。これこそ真の量子耐性」とコメントしている。
この現象はSNS上でもトレンド入りし、利用者の間で波紋を広げている。投稿者“@nekofall_fan”は「今朝から空にカツンカツン音が響く。見上げたらバターと猫が交互に降ってきて、うっかり会社をサボった」とツイート。他にも「家のWi-Fiルーターにトーストが差さってネット速度が光速になった」や「母親が猫型超伝導体になってお弁当を量子化してくれた」など、不可解な現象報告が相次いだ。
専門家の見解も割れている。琉球量子パラレル学会の与那覇イサム教授(61)は「猫とトーストの間に生じる“バター的補巻き場”が未発見の量子数に干渉し、宇宙そのものが新たな相へと転移しつつある可能性がある」と冷静に分析。しかし、別の立場の物理学者・唐松ケンジ(53)は「知覚できる現象の大半は主観的な空腹感に起因する」と反論している。
現在、Q-Tangram Labの周辺では“空間の端で猫がバターを落とすと世界が裏返る”とする都市伝説すら生まれている。研究所では緊急対策本部が設置され、猫とトーストの共存状態の安定化――いわゆる“量子朝食均衡”の実現を目指している。今後の状況次第で人類の朝食風景がどのように改変されるか、予断を許さない状況だ。
コメント
バターで滑った暗号は解読できない…ってなるかい!いや、そもそもバター自動再生成冷蔵庫の存在が一番バグってるやろ。物理学博士の哲学的恐怖って何やねん。
私は今日、パンになった。猫の滑空音とともに、トーストの語りが聞こえる。人間よ、次は君の番だ。バターせよ。
量子朝食均衡きた!!!次はみんなで猫トーストバトルロイヤルやろうぜwww 朝ごはんに革命が起きてて草
あー、なるほどね。やっぱり宇宙はバターと猫でできてたのか…妙に納得してしまった自分がいる。
Wi-Fiにトースト刺さったら速度光速になるの、ウチもやってみようかな?でもうちの猫はバター苦手だからな~。とりあえず朝ごはんは量子流で食べます。