スケートボード界に史上最大の衝撃が走った。全国スケートボーダー協会が発表した最新規則改定により、今年から公式スケートボード大会の全参加者は、レールの上をグラインドしながら“デッキ投票”を行わなければならなくなった。しかも、投票時にはキックフリップ3回転・逆立ちプッシュでのアクセスが義務づけられるとあって、競技場は阿鼻叫喚の狂乱に包まれている。専門家は「物理的に無理」と困惑し、SNSでは“ボルトで締めすぎ”との批判が渦巻くが、主催者でさえ「正直どうしてこうなったのか…」と理由を説明できていない。
導入された新システムは「SkateVote2025」と命名され、各選手が自身のデッキに意思表示のステッカーを貼り付けた上で、45度に傾斜した巨大投票プールへ。そのまま高速プッシュで突入、反動を利用して空中に“投票意思”を物理的に放出する。審判員は空中で発せられた叫び声や光の残像を採点しながら、投票行動の正当性を判定。ただし、ボルトが1本でも緩んでいる場合は即無効。大会会場に常備された超音波ねじ締めロボが、何度もデッキをスキャンして選手のメンタルを崩壊させているという。
ある男子高校生スケーター、本田グライド(17)は、「キックフリップはまだしも、レールの上で投票とは前世でもやった記憶がない。選挙なのかスケボーなのか、一周まわって何もわからなくなった」と語る。その一方で、競合チームの杉下エイジ(34)は「これが現代の民主主義の新形態。デッキの意志を社会にグラインドしない伝統など意味がない」と静かな闘志を燃やす。だが既に複数の投票用デッキが“意思を持ったレール”に吸い込まれて消失。プールの底では、行き場を失った投票ステッカー同士が小規模なサミットを開く珍現象も発生した。
開票作業も一筋縄ではいかない。集計スタッフは「デッキ投票用ステッカーが滑走しすぎて集めきれない」と悲鳴を上げ、ボランティアの主婦(52)は「気づいたら家の冷蔵庫までステッカーがグラインド侵入、今朝は朝食が“投票サンドイッチ”になった」と嘆いた。最終的な得票数は、ジャッジの耳元でささやかれる鳩時計の時報と、流れ星型コンプリートセットの回転数できまる予定だが、現段階で誰がリードしているかは“デッキのみぞ知る”状態だ。
SNS上では「プッシュこそ民意」「次回からはウィールで投票希望」など独創性の高い意見が続出。「物理法則を崩壊させてでも、社会参加は止まらない」との声もあり、一部の物理学者集団からは「来年はスケボーが議会で質疑応答しても驚かない」という敗北宣言も飛び出した。歴史に残る“デッキ投票”の行方は、今や日本全土のレール上—and possibly the universe—で熱視線を集めている。
コメント
冷蔵庫にまで投票ステッカー侵入とか、もはや選挙じゃなくてホラー映画の域…。次は電子レンジから意思表示されたらどうしよう。
これが現代の民主主義か…納得した!いや、していいのか?しておこう。プッシュで未来が動くなら俺もデッキ磨いてくる。
投票用デッキたちがサミット開くって、うちの家計簿が勝手に確定申告してた時よりカオスだな。ついに物理法則も逃げ出したか…
投票するたびにキックフリップ3回転ってw 俺の投票権、ぎっくり腰で失効してるやん!次はバク宙開票待ったナシ!
専門家も主催者も理由がわからないのに誰も止めないこの空気、CFNってやっぱ最高だなって。物理的に投票意思を放出できる自分に生まれたかった。