東北地方の某市において、全長6メートル超の巨大タンポポが爆発的に繁殖し、市街地の主要道路や公園がたった48時間で“わたげ密林”へと生まれ変わった。住民の証言によると、「朝起きたら自宅の玄関が綿毛で開かなくなっていた」「自転車ごとタンポポに飲み込まれた」などの声が相次いでいる。専門家も前代未聞の現象に「現実感が追いつかない」と困惑を隠せない。一体この都市に何が起きているのか。
市中心部の目抜き通りでは、真夜中にもかかわらず突如出現した“ウーリーダンデライオンズ”が猛烈に成長。住民の橘ルイ子（会社員・34）は「帰宅しようとしたら、信号機の上まで伸びた茎が道路を横たわり、通行人全員ずり落ちていた。新手の地形アスレチックかと思いました」と語る。一方、商店街の入り口に位置する「タンポポの根本」は既に直径15メートルに達し、地中に埋まった自動販売機がわずかに缶の一部を見せているのみとなった。
地元の植物学者・乾クズヒコ博士（58）は「これは通常のタンポポではありません。細胞レベルで見たところ、遺伝子配列がシュレディンガー方程式とラジオ体操の曲譜で構成されており、物理法則を超越した進化の可能性が…いや、たぶん偶然でしょう」と話した。当局は拡大抑制のため、わたげを吸い込む大型の掃除機車両80台を緊急投入した。しかし稼働直後、逆に掃除機内部がタンポポになってしまう事案が発生。「無限増殖ループ」に入る恐れから、既に対策班は撤退した。
SNSでも話題沸騰。「住んでいるアパートが知らぬ間にバイオーム化した」「歩くだけで勝手に綿毛が舞って自己陶酔」「3秒ごと視界ゼロ現象」といった実況投稿が相次ぐ中、市公式アカウントは『今日は市役所も綿毛に飲み込まれました。総務課は地中で業務継続中』と淡々と発信。市民の多くは“自然との共存”に目覚めつつも、連絡手段の大半がタンポポの声帯構造を経て伝わるため、通話内容が全て『ふわふわ～』に変換され混乱を極めているという。
今回の現象を受け街の都市緑化担当・雨野コノミ（41）は「持続可能性とは何か、都市を布団にしてまで考えさせられる時代が来るとは思いませんでした」とコメント。市議会では新たな条例“ふわふわ推奨区”の制定が審議されており、通称“タンポポ市”として独立を希望する住民団体も出現している。専門家も市民も、はたして巨大タンポポの支配する大自然系都市で生き抜く方法を見つけられるのか、今後の展開から目が離せない。
コメント
いや、専門家すら物理法則越えてるって困惑してるの笑うけど、そもそも遺伝子がラジオ体操の曲譜って何なの？その解析装置むしろ見てみたい…
オォォォッ！来たかタンポポの大逆襲！俺のチャリも飲み込まれた暁には、人間タンポポとして新たな生を歩む決意！！ふわふわ～🚴✨
タンポポ=わたげ=無限掃除機=掃除機がタンポポ…あれ？つまり我々全員、いずれタンポポなのか？次元がふわっとしてる…押忍！
市役所地中勤務は草。あと通話全部『ふわふわ～』になるの地味に新時代感あって好き。こういう混沌、ちょっと憧れちゃうなw
“都市を布団にしてまで考えさせられる時代が来るとは”←妙に納得。眠れる街、ふわふわ条例、もう抗えない感じが良き。推奨区加入希望！