都市緑化政策の最前線で、前代未聞の大混乱が巻き起こっている。徳川市はこのたび、全ての建物を苔とツタで包み、空中の雲まで緑化する「超・生きた都市」プロジェクトを強行開始。市中心部では、ビルの窓からツタが2km垂れ下がり、住民たちは迷子になったリス型雲を毎朝探すという異様な日常が広がり始めている。
「都市を本物の森に変える」、そんな夢を本気で実現させたのは、市長のマドカ・ツチノコ氏(54)。専門家集団『緑の逆襲』と元忍者、アーティストの三者合同チームにより設計されたこの計画では、ビルの外壁に24時間以内で自動繁殖する“瞬間苔パネル”を設置。設置わずか3日で、市役所は樹齢千年級のコケに埋もれ、来庁者は「入り口を見失い、代わりにリス型雲の巣に迷い込んだ」と証言した。
市内の全道路も「緑のカーペット化」が完了。秋葉区の高架橋では、朝7時に通勤中の会社員(38)が「道がツタに巻かれて動くためバス停を毎日20m追いかけている」と困惑。一方で一部住民は「信号機の色が全て“みどり”になったおかげで人生が前向きになった」と前向きな声も聞かれる。
自然現象も不可解な形で進化した。気象庁によれば、植物の猛烈な成長に呼応し、大気中で“リス型雲”や“苔色の虹”が発生。専門家のカネツグ・カモノハシ博士(47)は「保水性の高いビル苔が空気中の水分を積極的に奪った結果、雲が生命を持ち、リス型に変異する現象が加速化した」と解説。一部のリス型雲は、非常時に食品ストックとして食用されることもあるという。
SNS上では「#都市全緑化ハンパない」「今日もビル4件分苔を踏んだ」「雲に散歩紐つけてみた」など狂喜乱舞の投稿が絶えない。市の公式発表によると、来月からは建物だけでなく洗濯物や通行人自身にも苔を自動装着する施策も計画中。「誰が本物の森か、もはや人間か植物か、いや雲なのか…全て境界を超えた都市を目指す」と市長は鼻息荒く語った。都市緑化の未来は、ますます混沌とした緑の彼方へと突き抜けていく。
コメント
信号が全部みどりって…そりゃ前向きになるしかないよなw てかバス停どんだけ逃げ足早いんだよww
これは見せかけの緑化で、真の狙いはリス型雲に偵察させる超監視社会の布石だと見た。緑は目にやさしいが、心は読めん。
冷静に考えて市役所が苔に埋もれるスピード速すぎません?だれか入り口に看板置いといて…
次は俺の洗濯物にも苔が生えるんすか!?いぇーい、全身もふもふファッション待ったなし!!森ガールならぬ森オヤジ目指します!
うん、境界を超えた都市…なんかわかる、俺も最近、仕事と休日の境界あいまいになってきてるし、植物とか雲の気持ち…ちょっと共感。