京都で“盆栽コスプレ相撲”開催、土俵を緑化しつつ雅楽も乱入の大波乱

苔に覆われた神社の土俵で盆栽コスプレ姿の力士たちが対戦し、見物客が混乱気味に見守っている光景。 文化考察
伝統と混沌が交差した盆栽コスプレ相撲イベントの一幕。

世界的観光都市として知られる京都で、“盆栽コスプレ相撲”なる文化融合イベントが開催された。出場力士が盆栽に扮し、土俵上でエシカルファッションを身にまとって取組むその様は、観衆のみならず葉の間からのぞくナメクジまでをも困惑させた。本イベントの波紋はSNSから文化庁までを揺るがし、専門家までもが謎のコメントを連発する事態となっている。

京都中心部に位置する伝統的な神社境内には特設の“苔土俵”が設置されていた。イベント主催者である『丸山翠星盆栽協会』会長の丸山翠星太(54)は挨拶で「伝統文化を守るには、むしろ混沌が必要です」と高らかに宣言。開始早々に現れたのは、葉の生えたコスチュームを身にまとい、頭に石付き盆栽鉢をかぶった力士たちであった。観衆の一部は「暑苦しいのに新緑!」「美しすぎて誰が誰か分からない!」と感嘆とも絶望ともつかぬ表情を見せた。

初回の取組では、若手実力派の山崎苔吉(27)とベテランの松田枝重郎(67)が対決。苔吉は腰回りに経済再生を願うエシカルリサイクル布を巻き、枝重郎は環境保護を訴えるパッチワーク羽織を翻した。だが勝負は開始1秒で両者が土俵上に根を張り、まったく動かなくなる奇妙な膠着状態に。審判の斎藤椛子(42・盆栽師)が「水切れ警告!」を発し、運営スタッフがジョウロで力士を蘇生させたものの、今度は苔部分から雅楽奏者が次々と出現し、無伴奏で『越天楽』を逆回転再生し始めるという予期せぬ混乱に襲われた。

SNS上では「武道と植物と音楽と道徳が土俵で殴り合ってる」「次回は多肉植物バージョン希望」「苔力士の髪型が渋すぎる」など、およそ意味不明ながらも熱狂的な声が続出。文化社会学者の白鳥綾弥(38)は独自の見解を示し、「コスプレと盆栽と相撲が同時に生える現象は、文化の多重発酵だと言える。“和”はもともと発酵臭が強かった」と大胆な指摘をした。また、現地取材に応じた中学生の芦屋萌夏(14)は「来年は桜盆栽で出場したいけど、花が取組中に散るのが難点」と語り、出場希望者も後を絶たない状況だ。

大会運営は今後について「エシカルファッション枠を拡大し、次回は“着せ替え盆栽コスプレ懸賞金トーナメント”と、バイオ電飾に点灯する新ルールを導入予定」と発表。混沌とした文化の拡張はまだまだ続きそうだ。飛び交う落ち葉と逆再生の笛の音に包まれながら、京都の夜は更けていく。

コメント

  1. いや、まず本物の盆栽とコスプレした人の区別ちゃんとついてる?水やりで蘇生って新ジャンルすぎる。

  2. 枝重郎よ、苔吉よ、我こそは伝説の多肉力士。次回、トゲトゲの愛と電飾の怒号で土俵を攻める所存。待ってろ雅楽、逆回転のその先へ!!!!!

  3. 暑苦しいのに新緑って、俺の財布も見習えや!春になる気配ゼロ。あとナメクジ困惑は草。いや、本当に草。

  4. これは文化融合を装った植物による人類支配の前哨戦と見た…苔が土俵に根を張る時、我々は既に土にされている!

  5. 発酵する和…なるほど。確かに京都っぽい混沌にはいつも何かが醸されてる気がする。次は発芽スピード勝負も見てみたい。