選挙制度の常識を覆す衝撃が走った。新進気鋭の政党「片方だけの靴下を守る党」(党首:長靴下 慎二郎(ながくつした しんじろう)氏)が、参議院選挙でまさかの過半数を獲得したことが明らかになった。この動きにより、未曾有の『巨大洗濯ネット導入法案』が討論開始15秒で可決され、全国の洗濯事情と政治の常識が根底から覆される事態となっている。
新党はその名の通り「世界中で行方不明になる片方だけの靴下を全力で守る」ことを政策の中心に据えており、その斬新な公約「全戸に巨大洗濯ネット支給」「全道路に迷子靴下捜索隊配置」「左右不一致税の導入」などが、若年層や靴下愛好家を中心に熱狂的な支持を集めてきた。開票速報が伝えられると、都市部から農村地帯、はては無人島の一部投票所にまで片靴下の掲示物が踊るという異様な光景が各地で見られた。
初登院の日には、党所属議員全員が右足のみ、または左足のみの靴下という不揃いな足元で大胆に集結。その足元からどこからともなく現れた「巨大洗濯ネット」(縦45メートル、横120メートル)が国会議事堂正面に設置され、緊急の靴下囲い込み作戦が敢行された。討論も異例尽くしで、39名にのぼる党議員が同時に「我々は片方にだって意思があると信じている!」と絶叫しつつ議事進行。その間、他党は「何が起きているかわからない」「本当に片足だけしか履いてない」と混乱の渦。
X(旧Twitter)上では「靴下の片方に救済を!」「ついに時代が片方に追いついた」「次は手袋の乱だろう」といった声がトレンド入り。一方、専門家の紐 鼻井(ひも はない)政治学者(64)は「左右の存在論的対立を超克する政策。だが失くした靴下が本当に戻ってくる保障はない」と冷静な分析も残している。また、主婦(39)の紺野 まみれさんは「洗濯機の陰謀棚ぼた」とコメントし、全国の洗濯機メーカー株が一時急騰した。
野党からは「片方だけの手袋派」や「ズボン片足丸出し団体」などの新党乱立も予想され、国会討論は今後さらに意味不明な方向へ進化する見通しになっている。なお、総理大臣の鰐口 破(わにぐち やぶる)氏は「私は両足とも履かない派だ」とコメント。これには報道陣一同、「まさかのノーソックス派」と戦慄した。今後の日本政治は、もはや両足では立っていられない混沌の時代に突入したといえるだろう。
コメント
これぞ日本政治の大偉業…失くしたはずのソックスに国会が本気出す時代が来るとは。次はスプーンの消失とかも国家プロジェクトでよろしく。
いや洗濯ネットで国を救えるなら次は宇宙に巨大ネット張ろうぜ。地球まるごと迷子防止wwwww
本当に靴下だけでここまで動ける議員たちに逆に感心すら覚えた。…で、本当に左右不一致税って取られるんですか?
いやわかる…ずっと片方しか出てこないあの喪失感。今なら国家レベルで救済される時代に涙。ありがとう片方党。
正直、靴下ってそもそも片方が本体なんじゃないかって最近思ってたんだよね。遂に時代が私に追いついた…