芸術の静謐さが一変――全国美術館協会は新たな前衛展示「沈黙する展覧会」において、全展示物が突然『うるさく』なったと発表した。館内を満たす謎の叫び声、話し始める油絵、リズムを刻む彫刻。来場者はその混乱に戸惑い、SNSは「カオスすぎる美術館体験」と騒然となっている。
茨城現代芸術美術館で始まった「沈黙する展覧会」は、“静寂”をテーマに国内外から無音・無感情を追究した100点超の作品を集めていた。しかし初回一般公開当日午前10時15分、突如として人物画「静かなる紳士」が甲高い声で「おはよう!静かは退屈だッ!」と絶叫。その瞬間、隣の静物画「りんご三兄弟」も追随して「ドラムロール!」と繰り返し連呼し始めた。展示場は一時、さながらサウンドフェスの様相を呈した。
さらに抽象彫刻が弾むたび鉄琴の如き『カーン』という音を発し始め、陶器コーナーでは壺が「割れるぞ割れるぞ」と不安を煽るラップを披露。学芸員の立岩ソラ(35)は「完全防音の展示空間だったのに、作品群が自発的にしゃべりだした。作者からも『そんな仕様は絶対に入れていない』との連絡があった。制御不能」とコメントした。専門家の池波循一郎教授(芸術音波学)は「美術作品の中に眠る“潜在的表現力”が、空間の静謐に反発し進化した可能性がある」と、謎理論で事態の解明を試みている。
SNSでは「#静かにしてやる」「#しゃべる油絵」「#品のない彫刻」といったタグが急上昇。現地を訪れた主婦の桑名みやび(44)は「…。油絵が突然、夫の愚痴を語り始めて立ち去った。もう美術館が睡眠導入施設じゃなくなるなんて」と嘆息。一方、会社員(28)は「壺とラップバトルしたら負けた。悔しい」と自身の苦杯を投稿した。展示初日来場者の9割が「全く落ち着けない」と感想を寄せているが、一部の若者からは「人生史上最高のカオス」と好評も。
一層異様なのは、音楽ホールに搬入された無音のピアノが「言いたいことはピアノの蓋に隠してある!」と連呼し、正体不明の不協和音を弾き続けている点だ。主催者側は「現在、沈黙に戻すための沈黙デザイナー(43名)による討論会(無言式)を開催中」として、対策を急いでいるものの、既に展示物自身が自主交渉団体「全日本しゃべる芸術連盟」結成を宣言しているとの情報もあり、騒動の鎮静化にはなお時間がかかりそうだ。
コメント
冷静に考えて、静寂展示で騒音地獄になるってバグでしょwww もう美術館はなんでもアリの時代か。壺のラップ聞きたい。
まてまて!作品がしゃべりだしたって…これは政府の電波操作や!音波覚醒計画や!ピアノの蓋には真実が眠ってる!(たぶん)
しゃべる油絵vsラップ壺のライブ、今日から絶対推すわ🤣てか静物画がノリノリなのマジで反則www
うーん、まあ確かに美術も長いこと静かだったし、そろそろ喋りたくなったのかもな。作品にも気持ちってあるよね…?(謎の納得)
昔の美術館は静かでよかった…って油絵に愚痴られる現代、これが令和ってやつか。わけわからんけど案外アリかもしれん。