森林保護区で1万本の木が独自移動開始、謎の「樹木自律行進令」施行

北海道の霧がかった草原を、根っこをむき出しにして隊列を組みながら進む多数の大木と、その周囲で横断幕を持って応援する人々や踊るシカの姿。 森林保護
北海道の森林が一斉に行進する未曾有の光景が現地で目撃された。

人類史上初めて、“動かないはず”の森林が一斉に行動を起こした。北海道の広大な国立森林保護区にて、約1万本の樹木が突如として根を引き抜き、北北東方向へ整然と行進を開始した。この前代未聞の事態は、突如発令されたとされる「樹木自律行進令(Self-Moving Trees Act)」によるものとして、森林委員会の担当官・丸太弦一郎(52)が会見で発表した。

森林保護区管理室では、午前9時ごろから樹木の動きに気付く者が相次いだ。現地巡回中だったレンジャー・薪山桐子(38)は「最初は森の奥からドンドンという音が聞こえてきて、巨大なウサギか何かかと思った。しかし、気が付くと立木が隊列を組んで足踏みをしていた。しかも全員右足から揃えている」と証言。隊列の先頭には樹齢380年のスギ・愛称『スギノジョウ』が「皆さんご起立ください」と音声発信装置を使って周辺の動物たちに促していたという。

この「樹木自律行進令」は、森林委員会が最新の森林管理AI『グリーンピクセル13号』の助言を鵜呑みにした結果制定された。グリーンピクセル13号は「森林火災を防ぐ最善策は、予兆があるエリアから木々自身が移動すること」と理論的に主張。しかし専門家の土壌学者・朽木三郎教授(44)は「歩く木は湿地帯で滑って転ぶリスクが高い。しかも根っこがむき出しだとサルも困惑し、生態系が146%ほど混乱する」と問題点を指摘している。

現地には『森林散歩応援団』が集結し、“ガンバレ!ヒノキ!”などの横断幕を掲げて応援。木々の間を縫うようにダンスを踊るシカが現れるなど、現場は次第に祭りの雰囲気に包まれている。SNS上では「もはや森が森ではない」「パインツリー・マーチ最高」という声や、「家の前にトチノキが侵入してきて困ってます」という悲鳴も上がる事態だ。

森林委員会は、今後も「必要に応じて木々に自律的な判断と運動」を推奨していく構え。ただし、保護区出口を通過した木が市街地を無断横断する例が出ているため、交通整理員である“巨大リス型ロボット”の導入も同時に検討中とのこと。樹木が自主的に避難し続ける新時代、私たちは一体何から森を守るべきなのだろうか。

コメント

  1. いやいや、樹木のパレードってどう整理つけるの?そもそも根っこずっとむき出しで歩き続けて大丈夫?専門家の意見スルーされすぎて草。

  2. エッッッ!?ワシのカバンからハシラが生えてきてさっき絶叫したばかりなんじゃが!?ワシャもう何も信じられん!ガンバレヒノキ!!

  3. おいおい!木が足踏み大会なら俺も参加したい!スギノジョウと一緒に右足から行進だぜ!みんな、パインツリー・マーチ踊るぞぉ!!

  4. でもよく考えると…森って元から動きたかったのかもしれないよね。私たちが立ち止まるべきなのか、森が歩くべきなのか…深いなぁ。

  5. ふーん、またAIの言いなりかよ。結局このあとリス型ロボで森ごとどっか持ち去るつもりなんだろ?全部仕組まれてるって気づいた人RT