“何も展示しない”が新しい。北海道の美術館「逆転現代アート館」にて開催されている『インビジブルアート祭』では、空間=アートという斬新な発想で、実体のない作品が3万人の来場者を魅了し続けている。入場者の9割が“空気だけ”を10分以上真剣に鑑賞する姿が話題だ。
逆転現代アート館のキュレーター、岩錆田ゴドン氏(41)は「今回の展覧会では、全28点の作品が“完全不可視”です。具体的には何もありません。見る人は各自の想像力で、目の前にあるものを“アート”として体感してもらいます」と真剣な表情だ。ポスターや床には「作品名:虚無の螺旋(作者:霧宮マリグナ)」「モノリス無存在体(作者:唄井バラン)」「第36無色大戦(作者:波打エリクレ)」など数々の“タイトル”が表示されてはいるが、実物は一切目に見えない。来場者の間で「どこまでが作品かわからない」「出口の扉すらアートでは?」など、混乱と感嘆の声が錯綜していた。
観覧した会社員の雨野モニカ氏(33)は、「最初は戸惑いましたが、見ようとするほど何も見えない“圧倒的な無”に心が震えました。帰宅したあとも無の余韻を味わえました」とコメント。また、美術系インフルエンサーのコハク・スモーキ氏(27)はSNSに「#見えないアート最高」「自我が溶ける」と投稿し、全国から“空気鑑賞勢”が詰めかけている状況だ。
一方、会場では「作品へスマホをかざしても何も映らない」「館内マップが真っ白」「公式グッズが“無”の箱」など、徹底した透明コンセプトが徹底している。主催者側は「展示品のメンテナンスが不要なのは史上初。盗難や破損の心配もゼロです」と胸を張る。さらにメタバース特設会場では、より高度な“無のVR空間”を展開。現実・仮想のどちらでも何も展示していないことに、体験者から「逆に最先端」「リアルより不可視」と賛辞が相次いだ。
芸術評論家の棚井キリ二郎氏(54)は「『何もない』を“ここまで全力で見せない”ことに美的価値がある。この展覧会をきっかけに、今後は“見ることすら諦める美術”が流行するとみている」と解説。ただし、来場者の一部からは「スマホを落としたがどこにも見えない」「売店で空袋に千円払った」など戸惑いの声も。なお来週からは“無音楽フェス”と題したイベントも予告されており、日本に無のアート旋風がますます拡大しそうだ。
コメント
なんだこの発想…!展示ゼロで3万人集めるとか、逆に才能しか感じない。俺も“無”になりに行くかな。
おいおい、昨日うちの冷蔵庫で開催されたやつじゃん!『賞味期限切れた空気』に千円払った俺がここにいるぞ!!!!
てか出口の扉アート説ちょっと笑った。全部想像力勝負なのは正直アリ。財布にだけはやさしくしてw
全展示物が“無”… なるほど、現代社会の虚無感を象徴しているのかもしれない。いや、たぶん象徴してない。
これもう俺が毎日会社でやってることと同じやん!何もせずに空間を味わう…俺も天才アーティストだったか…!?