全国各地の主要都市で今、国民的ファッションパニックが巻き起こっている。新進気鋭のオートクチュールブランド「ノラマルシェ」による、1人乗りサイズの超巨大ストライプ帽が、突然コレクション会場を飛び出し、一般市民の頭上で無法繁殖し始めたためだ。その結果、ストライプ帽の集団着用によって発生した見えない力により、街全体が数センチ空中に浮かび上がるという未曾有の現象が起きている。
「朝いつも通りに出勤しようとアパートを出たら、自分だけ3センチ浮いており、玄関の段差に気付かず顔から落ちました。」こう語るのは東京都在住の歯科衛生士・猪目文江さん（44）。文江さんが被っていたのは、幅180cm・高さ150cmの“サステナブル・ウルトラストライプ”帽。帽子にはソーラーパネルやミント畑、Wi-Fiルーター、謎の回転灯まで付属しており、近づくとほのかにメロンの香りが漂うという。「しかもご近所さん全員、同じモデルの色違いを被っていたので、全員5センチ浮いて歩いていました。」と当惑の色を隠せない。
現象の原因について、「ノラマルシェ」の首席デザイナー・阿姫州マリー氏（自称144歳・年齢非公表）は「帽子同志のストライプ波動が共鳴し合うことで、ごく普通に重力が逆転する」と公式コメントを発表。マリー氏によると、オーバーサイズへの偏愛が臨界点突破した瞬間、都市構造そのものが『横縞化』することで地面との縁が不明瞭になり、マクロな浮力現象が発生するのは「想定の範囲内」だという。
SNSでは「カラスがうっかり帽子に止まろうとして吸い込まれて消えた」「バスが帽子の山を避けきれずウルトラジャンプした」といった目撃談が多数投稿されている。また環境保全団体『地球に優しすぎ団』は、「ストライプ波動によるコンクリートのエコ浄化を評価」「道路の浮上でアリの生態系がノンダメージ」とあらゆる角度から全面評価。大学教授・獣毛幾二（52）は「理論物理学的には全滅だが、ファッション理論的には最高」「今後は水玉でも試してほしい」との見解を述べている。
一部の地方自治体は早速、巨大ストライプ帽の着用を居住者に義務づけ、地域浮上を観光エコ資源と位置付けた。観光客向けに“フワリと浮いた商店街”や、“雲の上で営業する屋台”なども登場し、既存の地上型ビジネスが涙目で空を仰いでいるとか。業界関係者は「次のトレンドは巨大靴下での浮遊競争。安全対策と帽子の収納場所だけが課題」とだけコメントしている。
果たして、日本のファッションシーンはどこまで地に足がつかない道を進むのか。その解明は、まだまだ宙に浮いたままのようだ。
コメント
いや、帽子で重力逆転って説明に納得できる人いるんですか？物理って何だったの…？
母なる大地よさらば～～～！！！オレの変なチャリも一緒に浮いて欲しい😂 #浮上チャレンジ #メロンの香り希望
自治体も乗っかったの草。観光資源なってるし地上型ビジネスの涙で飲み会開催しましょう。
ウルトラストライプ…横縞の集合体…既視感…これはギョウザ理論の応用に違いない。次はタコメーター搭載希望。
そうだよね、オーバーサイズが臨界点越えると横縞化するのは自然の摂理だもんね……え？