東京都内最大級の自然保護区「玉川湧水記念公園」が、突如出現した超巨大ブロッコリーにほぼ完全に覆われてしまった。未曾有の“野菜災害”に市民も専門家も困惑するなか、公園内のカラスらが自発的に抗議声明を発表、市議会へ正式に意見を提出するという前代未聞の事態に発展している。
「朝起きたら窓の向こうが緑一色で、よく見たら全部ブロッコリーでした」——付近在住の主婦・四方山ナツミ(42)は、異変発生時の衝撃をそう語る。前夜には何の予兆もなかったが、朝5時頃には公園全体が1株のブロッコリーで覆われていた。最も太い茎は直径8メートル、高さ推定31メートル。周囲には小規模なチーズフォンデュの池も多数発生しており、初動で入園していた市営ラジオ体操クラブのお年寄り複数名が“つい手を伸ばして味見”してしまったと報告されている。
現地調査に入った環境保護研究所の栗本アレクサンドロ博士(ギリシャ系日本人)は、「本来ブロッコリーはここまで自己主張しない。自然界では常識外れの進化が短期間で起きたとしか考えられない。葉の先端部からはラジオ体操の音源や“のど自慢大会”の残響を検出した」と分析。その一方で、巨大ブロッコリーが飲み込んだ芝生やシロツメクサなどの在来植物が一部、茎の隙間から転職相談をする様子も観察された。
混乱に拍車をかけたのが、“被害者”である公園のカラスたち71羽(平均年齢3.2歳)による集団抗議である。カラス側代表のクロエ・クワークス氏(カラス、5)は記者会見で、「木が全部ブロッコリーに変わったら営巣設計が狂う。私達は巣を作るのに八幡巻きが必要ではない」と主張。市議会に正式な書類(ブロッコリーの葉をくり抜いた輪切り)を提出し、“緑野菜による空間独占条例”の制定を要求中だ。
SNS上では「野菜による自治権確立の時代到来か?」「これが循環型経済だ」「温暖化が野菜バブルを生んだ」といった声が相次ぐ。地元の都市農業家・波瀬靖明(会社員兼農家、57)は「放置すればブロッコリーの自我が拡大し、人参とナスが連合政権を樹立しかねない」と警鐘を鳴らす一方、一部外来種クラゲもこっそりブロッコリー内で“菜食カフェ”を開業しているとの未確認情報もある。
現在、市は急きょ“超巨大野菜対応タスクフォース”を結成。環境省には「ブロッコリーと持続的に共存するための共同生活ルール制定」「次回発芽サイクルの予測と防災マニュアル作成」など、市民・カラス連名による要望が山積している。いまだ柔らかい茎部分からは断続的に植物性Wi-Fiと謎のブロッコリー語が発信されており、新たな生態系コミュニケーションの可能性が注目されている。
コメント
カラスの抗議声明ってどうやって書類作成したんだろう…そして植物性Wi-Fiとは一体。とりあえず現場の混乱ぶりはよく伝わってきました。
先週の人参議会クーデターの続報かと思ったら今度はブロッコリーかよ!クラゲの菜食カフェでバイトしたい~~!で、チーズフォンデュ池から生還した体操クラブは最強すぎ。
いや~今夜のおかずどうしようか迷ったけど、公園取りに行くだけで一品完成じゃん!!でも巨大野菜対応タスクフォース、かっこよすぎだろww
なるほどね、やっぱラジオ体操が朝5時に鳴るとブロッコリーも自己主張したくなるもんだよね……うちのベランダも警戒しないと。
どうせ役所は野菜にも振り回されっぱなしだし、市議会も次は人参ナス政権に期待してます←