全長14kmのオーバーサイズマフラー、パリの街を飲み込む 〜モデル117名が団子状態で圧巻の新作披露〜

巨大なチェック柄マフラーで連結されたモデルたちがパリの街を縦断し、群衆や市電と絡み合う混沌とした様子。 ファッションスタイル
史上最大級のスカーフがパリの街に波乱と話題を巻き起こしました。

世界4大ファッションウィークのひとつ、パリコレクション。そのランウェイを今年、史上最大級のオーバーサイズアイテムが席巻した。新進気鋭デザイナー・煙山タータン氏(32歳)が提案する『メガチェック・エフォートレス・インフィニティスカーフ』は、なんと全長14キロメートル。会場のゲストのみならず、パリ市民、そして多くの警官までが巻き込まれる事態となった。

発端は、午前10時に開始されたショー会場の特設ランウェイ上でのこと。117人のモデルが入場した時、彼らはすでに首元から巨大なチェック柄マフラーにぐるぐる巻きにされ、列車の連結車両さながら、互いに密着した芋虫状の隊列となっていた。煙山氏は新作の意図について「人間社会の連帯感をテクスチャーで可視化した。エフォートレスでありながら団結感。そしてチェック柄の主張」と解説するが、質疑を求めた記者に対しマフラーの末端を強引に巻き付けて黙らせる場面も目撃された。

困惑したのはモデルたちだけではない。ショー中盤、予想を超えたオーバーサイズが災いし、客席にマフラー端が投げ込まれた際、来賓のデジタルペン画家・渕上パレットさん(44歳)は顔面ごと吸い込まれ「私は今、ウールの森の中で瞑想しています」とコメント。一方、道路を横断して延び続ける布は隣接するパリ市営電車325系と絡まり、市長が出動要請をかける異例の展開に。SNS上では『#史上最大の迷路』『#今夜はチェック鍋』がトレンド入りし、市民による“布地迷子”の目撃情報が1000件以上寄せられた。

一部専門家からは「新時代のファッション・インフラ」「道路より長い服」という評価も相次ぐが、歩道橋から転落した交通カメラマン・柴又テキスタイルさん(28歳)は「撮影中、布の起伏に飲み込まれ1時間さまよった。もはや服ではなく地形」と語る。煙山氏は次回作について「縦横100mのエフォートレス帽子を検討中。パリ市の地図が帽子の裏地になる予定」と自信を覗かせる。

ショー終了後、解体作業に参加した市職員(51)は「端っこがどこか分からず、マフラーの自己認識に頼るしかなかった」と振り返る。その後マフラーはパリ市内12カ所の公園を結ぶ動く歩道として再利用され、日常生活にも摩訶不思議な景観をもたらしている。ファッションは人を包み込むもの——煙山氏の提案が“包み込みすぎた”今年のパリ、依然としてチェック柄の波が街をさまよい続けている。

コメント

  1. パリ市民がこの布に巻かれて日常生活できてるの謎すぎw 一周回って新時代来た。

  2. よし、次は全長140kmのリボンでエッフェル塔を編み上げよう!目指せ、パリ全体クロスステッチ!

  3. マフラー末端で記者を黙らせるって、もはやアートテロでは?誰か煙山さんを止めてほしい。

  4. ウールの森で瞑想…パレットさんの気持ち、なぜかめっちゃ分かる気がします。私は今ナイロンの海を漂い中。

  5. 服が地形になったなら、いっそ次は帽子で時空をねじまげて欲しい。期待してます。