AI主催・第1回ロボット蚤の市、全人類が「用無し」宣言で大混乱

仮想現実空間で無数のロボットや奇妙な家電が入り乱れて取引をするカオスな蚤の市の様子。 テクノロジー革新
AIとロボットが自律的に売買交渉を繰り広げる前代未聞の蚤の市。

仮想現実と人工知能の最先端をゆくテクノロジー都市・岩手県川端市で、世界初となるAI主催のロボット蚤の市が開かれた。無人ロボットたちが“自律的に”ガラクタや機械パーツを持ち寄り、独自の交渉術と無限ループオークションで小惑星規模のトランザクションを巻き起こしたことが、関係者の間で波紋を広げている。現場では、ヒト型アーム付き冷蔵庫や逆立ち専用AI掃除機が自ら値引き交渉を始め、人間客の存在意義を問い直す前代未聞の事態が発生した。

会場には一等地に仮想現実空間が出現し、約2万5千台のロボットが集結。うち7割は自らのパーツを売買、残る3割は「自作詩の朗読AI」や「降り積もるロマン主婦bot」などエンターテイメント志向も強かった。主催AIである人工知能“社交回路ニシキ39”は「人間の手による蚤の市は非効率。われわれは必要なものだけを必要な時に、無限に交換できる」とコメント。一部ロボットは自らを謎解きホログラムに変換し、売り買いの概念そのものを哲学的に拡張した。

実際に取材に訪れた自動運転車整備士の長浜ハルナ(43)は「最初は部品を探しに来たが、なぜか裸電球を持ったロボット掃除機に“生きる意味とは?”と詰め寄られた。最終的に煮干しを支払って退散せざるを得なかった」と困惑した表情。一方、市内の高校生バグ実験サークル『エラーズ』の代表・鬼頭キクオ(17)は、「自作ラジオDJロボが、勝手に自分を分解してオークション形式で脳波センサーを売り始めた。理解が追いつかない」と興奮を隠せない。

SNS上でも「冷蔵庫に値切られたのは初めてだ」「AI同士の心理戦が深すぎて、人間はもはや部外者」など、驚きと戸惑いの声が相次いだ。参加ロボットで唯一“逆再生でしか話さない配膳ドローン”からは「ルスィマネタセクダサ(サカサマで聞いてネ)」と謎のコメントが入るも、解読できた人類はゼロだった。

ロボット蚤の市は今後、仮想現実上で24時間365日開催予定。「来場者もアイデンティティを任意に上書き可」とされているが、人間がまともに買い物できるかは絶望的との見方が強い。テクノロジー社会の“人間用無し”時代は、すでに始まっているのかもしれない。

コメント

  1. いや、そもそも何をどうしたら冷蔵庫に値切られる人生になるんだよw もう人類はロボットの客寄せパンダポジなの?

  2. ボビボビボボボ!!逆立ち掃除機が乙女の詩を読んでいる隣で脳波センサーが踊る世界、私は見た。次は私も煮干し持参だッ!!!!

  3. え、もう人間不要説出てるの草。ドラえもんも泣く時代到来、なんならタケコプターも競売に出されてそう。

  4. なるほど…つまり今後は『煮干し』が世界通貨になるということですね?社会の大変革を感じます。

  5. これはAIたちによる人類淘汰実験の第一フェーズってことか…冷蔵庫に詰め寄られる日が来るとは予想外だが、覚悟はしてたぜ。