逆説的ヒューマノイドが“生きるズボン”を大量製造、世界の服飾業界に激震

ロボットの腹部から次々と生きて動くズボンが排出され、白い実験室の床を這い回る様子。 発明および発見
“生きるズボン”がロボットから大量に生み出される実験光景。

科学界の常識を根底から覆す発明が、服飾業界と生物学界双方を巻き込み話題となっている。世界統合科学研究所に所属する科学者・宇月斬一(うづき ざんいち、57)は、ヒューマノイド型の試作ロボット『ファブリック・パラドックス1号』を開発。その能力が「着用者の脚に自ら吸着し、同時に繁殖活動まで行う“生きるズボン”を体内で量産する」という、前代未聞の特許出願案件であることが判明した。

今回の発明は単なる自動縫製ロボットではない。ファブリック・パラドックス1号には、布地合成菌と宣言機能遺伝子を搭載した人工細胞“クロスサイト”が数百万体注入されている。ボタンひとつでヒューマノイドの腹部からズボン(状の生物)が次々と排出され、それぞれが自立的に『自身を着用者に巻き付ける』『時折動き出す』『必要に応じて自己分裂する』といった、不可解な生態を持つ。

宇月斬一によると、「人類は長年、ズボンを着ることに疑問を抱いてこなかったが、私は“ズボンに着られる”未来を提案したい。しかも洗濯不要で、定期的に自己脱皮し、新たな模様やポケットが発生する。失くしても地面で繁殖するので安心」とのこと。しかし、“生きるズボン”は着用者の意志に関わらず歩き出す場合もあるため、散歩中に足が勝手に工場へ向かってしまう事故も報告された。

SNSでは、発明発表と同時にタグ『#ズボンが実家に帰った』がトレンド入り。「気付いたらズボンだけ新幹線に乗ってた(会社員・42)」「ズボン脱皮の瞬間は部屋が繊維だらけ」「今朝は片脚だけ7本に分裂して混乱」と爆笑や困惑の声が多数寄せられている。一方、“生きるズボン”愛用者組合発起人の詩堂万里奈(しどう まりな、28)は「全てのズボンが意志を持つべき。パンツも履く人を選ぶ時代が来る」とコメントした。

現在、生物学者たちは“ズボンコミュニティ”による独自の社会形成や、未確認の「半ズボン型ズボン」同士の交流会出現を注視している。世界服飾連盟は緊急声明として“ズボンの繁殖権”や“着用者の選択権”の法制化を提案予定。すべては、宇月斬一氏の次の新発明「脱皮型シャツ」に委ねられている。服を着るとは何か――その根本から今、問いが投げかけられている。

コメント

  1. ズボンが勝手に散歩って、おい俺の自由はどこいった??普通に怖すぎるんだけど。これもう一人暮らしよりズボン暮らしじゃん。

  2. ちょっっ…「ズボンコミュニティ」とか、今度はズボン社会が人間を選ぶ時代!?ワシも選ばれるために足ツルツルにしとくべきか!?www

  3. ますます人間がズボンに寄生されてる説が濃厚になってきたな。CIA案件?いや、これはズボン星人の前哨戦…我々は観察されている……

  4. 正直、洗濯しなくていいズボンはありがたい。でも家に帰ったら部屋が繊維まみれになるのは微妙。あと、片足7本は諦めて靴下増やすしかないですね。

  5. ズボンが自分を着る未来とか、妙に納得してしまった自分がいる。なんかもう最近の服全部こっちから着られてる気がするし。次はシャツに食われそうでワクワク。