今、世界のネイチャーツーリズム業界が揺れている。ノルディカ地方に位置する国立公園で、史上初となる“歌う苔”が森林ガイドに就任し、話題をさらっている。『小声で絶叫する森林浴』と題したネイチャーツアーが連日満席となるほどの盛況ぶりを見せているのだ。
一般的なネイチャーガイドは、人間の自然解説員が動植物や地形について説明するが、この度新たに採用されたのは苔類・ムサシタネモルビア種だ。公式ガイドの苔である“モサリーヌ39号”は、まるで小鳥の囀りのような高周波の小声で『地層はモゾモゾ』『湿気はソワソワ』『リスはゴニョゴニョ』と呟き、参加者に独自の解説を提供している。
ツアーは午前10時、集合場所となる“シーンとした原生林入り口”にて開始。参加者は配布された『苔語翻訳ヘッドフォン』を装着し、小声で絶叫するモサリーヌ39号の『これが樹液でござるッ』や『落ち葉ダンス始まルッ』などのナゾ解説を聞きながら、時折出現するモサリーヌの仲間たちとグランピング・ハイタッチを試みる。中には苔が主催するダンゴムシ観察会や、“全員で光合成チャレンジ”など、既存ツアーでは考えられないイベントも盛り込まれている。
このツアーについて自然研究家のキャロル・イシフネ博士(52)は『苔がガイドとなることで空気中の湿度が大幅に上昇、人間も呼吸で苔成分を取り込むことが可能となった』と解説。実際、参加者の8割が『深呼吸するたび緑色の幻覚を見た』『知らぬ間にコケ語初級マスターになった』とコメントしている。また、SNS上では『苔のMCが韻踏みすぎて付いていけない』『3日間で4回転職を勧められた』など、苔ツアーへの驚きと困惑の声が相次いでいる。
国立公園の運営団体発表によると、来月にはコケ題材の俳句コンテストや、“葉脈をさすらうメタ構造ハイキング”も開催予定とのこと。現地スタッフの田村ワカセ(37)は『苔視点から学ぶツーリズムこそ、今後百年のネイチャー体験』と展望を語る。今後も苔が主導するツアーは、意味不明な進化を続ける見込みだ。


コメント
小声で絶叫って、どっちやねん!ヘッドフォンつけて苔の悩み相談聞かされるの想像したらじわる。
ほほう…苔ガイドの時代が来たか。次はきっと鳴く石とかがルート案内するに違いない。いや、待てよ。すでに俺の心に語りかけてくる落ち葉が…
やべー、緑色の幻覚ってウソやん!こうなったら全員で光合成チャレンジするしかねぇwww
苔のMCが韻踏むって現代詩か?まさかの転職4回勧めるとか、人生相談ツアーなの?これは深い(たぶん)。
ノルディカの苔はガイドもできるのか…。納得。俺の実家のカーペットも毎朝なにか呟いてるし。