全国でいま、目に見えない牛の呼吸が前例のない経済波乱を巻き起こしている。新たに導入された“エア排出権”カーボンプライシング制度により、透明な牛の存在証明と呼吸料の売買が全国の畜産および金融市場で大きなトピックとなっている。
経済庁が発表した最新の報告によると、人口牛密度が全国平均を超える地域で、透明牛(物理的には観測不能とされている品種)の呼吸による二酸化炭素排出権が、1ヘクトパスカルあたり過去最高値に高騰した。透明牛飼育農家のヤギ原コンスタンティヌス(43)は「昨日も100頭の牛たちの息づかいを耳で数えましたが、見えないので本当にいるかは自信がありません。しかし排出権は確かに売れています」とその困惑ぶりを語る。
透明牛排出権市場の開始を受け、国内外の投機家やコレクターの間で“幻の牛ブレス”と呼ばれる呼吸回数証書が暗号資産化。珍妙な取引が横行している。市場データベース“ウシポリス”では、昨日だけで14,000万回分の呼吸が取引され、推定累積時価はサハラ砂漠の全粒子数を超えたとのこと。金融評論家の唐沢タルト(36)は「もはや牛がいるかいないかは問題でなく、呼吸という概念そのものに価格がついている。経済のメタファーの皮を完全に脱ぎ捨てた事象です」と分析する。
一方で、牛飼い業界内では深刻な混乱も生まれている。現物の牛とそうでない牛の見分けがつかず、人間のうち何人が牛の呼吸を装って権利証を偽造しているのかの調査も難航。空気職人協会から派遣された“風の聴き手”檜山ヒュン(28)は「聞こえた風音を全て牛の息として換算するよう依頼されたが、昨日は工場のダクト音と区別がつかなかった」とため息をつく。
SNS上では「家の中に透明牛が10頭いることにして昨日だけで250万エア稼いだ」や「透明牛のために透明牧草まで買わされた」などの声が続出。中には屋内牧場に“無”を放ち、毎日20時間透明牛を見守るアルバイトが高収入と話題だ。“エア排出権”市場は今後、透明以外の家畜や、飛行機雲の消滅速度などにも適用を拡大予定とされており、「呼吸するすべてのものが経済となる時代」が目前に迫っている。



コメント
うーん、透明牛の息をどうやって数えるか、会議100回やっても議事録は空白なのでは…?
ワイの部屋にも50頭いる設定です。エア排出権で家ごとNFTにするぞ!!
なるほどな。結局、経済は“存在しないもの”が一番儲かるってことだ。次は透明ウマとかどうです?
見えぬ牛の息に値札を 未来は風を売り歩く たぶん私も風の一部(意味不明)
これ全部、実は巨大な換気扇会社と耳栓メーカーの陰謀だってばあちゃんが言ってたぞ!!