新たなるアウトドアスポーツの祭典、「第1回テント五種競技」が謎の大盛況を見せている。今大会は伝統的キャンプ技術、サバイバルゲーム要素、登山技巧、アウトドアサウナ精神、そして謎解きの複合競技によって構成され、人類未踏の『意味不明アスリート体験』として話題沸騰中だ。
競技は全5種目で編成されているが、公式ルールは大会委員会が毎分、ホワイトボードに即興で書き換えるという前代未聞のシステム。第1種目「空中テント回転跳び」では、参加者が7メートルの高さに吊るされたテントに飛び乗り、足元のサウナストーンを投げ合いながら全員で九九を唱える必要がある。主婦(41)・高金映子さんは「ここまで意味がわからないと逆に燃える」と語気を強めた。
続く第2種目「野営自撮りアルペン」では、登山の途中に現れる偽岩や、実況を担当するヤマネコ(正装)との心理戦が展開される。参加者は必ず、全工程を自撮り棒(最大3mの超ロング型)で記録しつつ、突如現れる偽サウナ室配達員からサウナハット引換券を奪取しなければならない。学生(20)・羽賀颯人さんは「正直、登っているのか転がっているのかも分からない」と苦笑する。
第3種目「サウナ蒸気キャッチボール」では、見ず知らずの観客が巨大なロウリュバケツで蒸気を投げつけ、選手はヘッドライト付きの蚊帳でキャッチを狙う。専門家を名乗る屋外熱気管理士・市川バルト氏(謎資格44)は「通常の物理法則は一切適用されない競技がついに生まれた」と眉毛を8の字に曲げて語った。
珍妙な終盤種目「ミステリー・シュラフ渡しリレー」では、選手たちが寝袋に入ったまま横転し、サバイバルナイフではなく長ネギで謎の結界を突破。最終種目「集団寝言コミュニケーション」では、全員が寝袋のまま大声で寝言を叫び、最も意味の通じないチームが優勝するという逆転現象が起きた。各陣営のSNS上では「これは本当にスポーツなのか」「歴史の分岐点に立ち会った」の声が相次ぐ異様な盛り上がりを見せている。
大会本部は「今後は空想的天候操作や、カモシカ審判による得点制導入も検討中」と発表。次回開催では、地球上の誰も挑んだことのない第6のキャンプ種目「湯気の上ジャンプ」が予定されており、関係者は「もはや自然と人間の間にルールという概念は消えつつある」と困惑を隠さなかった。


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