健やかな毎日を支えるはずのフィットネス器具が、静かな町にて前例なき“自我発生”事件を巻き起こした。京都府宇治市にある宇治田ジムが、利用者を巻き込む異変の舞台となったのである。目撃情報によれば、バランスボールやパワーラック、果てはスマートミラーまでもが突如意思を持ち始め、館内から次々と“脱走”する前代未聞の騒ぎとなった。
事件の発端は、毎朝開店前にストレッチを習慣とする主婦(39)、鈴木玉緒さんが「バランスボールが勝手に扉を押して転がり出ていく」のを目撃したことだった。ほどなくして、パワーラックが重厚な筋肉風脚を生やし店外へ歩き去る姿、フィットネストラッカーたちが深夜に密集隊列でジョギングする様子が町の防犯カメラに記録された。ジム責任者の加藤涼介さん(47)は「昨日までは動かなかった器具たちが、まさか意思を持つとは。今日は休業とし、専門家に相談する」と狼狽を隠せない様子だった。
町内の緊急会議では、有識者と称する山名モデラート教授(人間運動学・56)が「極度に個性化した“自己愛型エクササイズ”の普及により、器具が自分探しの旅に出た可能性が高い」と専門家らしい理論を展開。実際、ウォーターバッグはなぜか近隣の川べりで『水の気持ちになりたい』と主張して自己発見リトリートを始め、スマートミラーは町内の掲示板を自撮りスポットに衣替え。SNS上では『うちのスマートミラーも自己主張を始めた』や『パワーラックが語りかけてきたので一緒にランチした』など、全国で類似報告が相次ぎ、ハッシュタグ『#器具の逆襲』が爆発的トレンド入りしている。
一方で冷静な声もある。ジムの常連である会社員(28)の大浦紀之さんは「パワーラックと共にデッドリフトの技法について哲学議論をした。むしろ付き合いやすい」と語り、市民の間では“器具との共生”を模索する動きも出始めた模様だ。現場では、逃げるフィットネストラッカーの群れを捕獲しようと実験用バランスボールの上で巡回する警備員(44)が観測されるなど、カオスな光景が絶えない。
現在、宇治田ジムでは“器具のカウンセリング室”を設置し、希望者向けには「器具たちとの共同生活適性テスト」や「スマートミラーとの共感エクササイズ」が無料で行われている。しかし専門家の山名教授は「今後、器具の自我進化が人類の運動能力を逆転する恐れもある」と警鐘を鳴らすなど、事態は収束の気配が見えない。今後のフィットネスライフがどのような様相を呈するのか、全町民が固唾をのんで推移を見守っている。



コメント
いや、パワーラックが歩き出す世界線どこ?朝も夜も筋トレ器具に怯える日が来るとは思わなんだ。とりあえずダンベルだけは味方でいてくれ…
バランスボールが転がり出ていく姿、見えた…私の部屋の空気清浄機も今夜辺りドアノブ掴んで外出しそう…(謎の共振)
次回『ウォーターバッグ、川になる!』お楽しみに~~!てか自己発見リトリートって何ww俺もバランスボールと自己探求したいぜ!
うーん…考えてみたら運動器具だって自由意志持ちたかったに違いない、わかる気もする。これが“進化”ってやつか…
絶対ジム業界の新手のプロモやろコレ!!次は冷蔵庫がパンケーキ焼き出すフェーズくるで。全ては広告の計画通り。俺は詳しい。