常識的な景観鑑賞の限界を破る新たな国際スポーツ大会、「宇宙規模・星空川流し五輪」が、突如として日本の伝説的な透明雲海地帯「クモヤマ峡谷」で開催されることが公式発表された。既存の自然観賞イベントを“物理法則ごと塗り替える”と評価され、話題が沸騰している。
主催は世界自然錯覚協会(WSI)および無重力風景推進議会。競技内容は、参加者が秒速2メートルで流れる“星空を映した川”の上に寝そべり、両目を閉じて海のさざ波の幻聴とともに、頭上に作られた人工朝日雲海を“心眼”で観察し、その感想が200字以内で表現力審査されるというもの。しかも、途中から空間に浮かぶ金魚型衛星が無作為に俳句を詠みあげるため、混乱・覚醒・微睡みの三重審査基準が科されるとのこと。
特筆すべきは、本大会が人間だけでなく、曇りガラス磨き職人連盟・斜面に住むカブトムシ協会・夢を見る岩石評議会など、地球上のあらゆる指定団体生物に出場資格を認めている点だ。“円周率の小数点以下100億桁を手書きで記憶できる犬”ホンダ・コン吉(4)が既に日本選手団のアンバサダーに決定しており、海外メディアから「自然現象の擬人化が著しい」「観測というより妄想大会だ」と評価されている。
星空川流し五輪の会場設営も規格外だ。クモヤマ峡谷には高さ600メートルの“倒立虹スライダー”を設置、虹の途中で巨大な雲海噴水と並走するカジキ型ドローンが毎朝新記録を実況報道する。その片隅で地底から湧き上がる朝日型スピーカーが、毎時ごとにスタンディングオベーションを自動再生。SNSでは「自分の想像力が見劣りする」「昨日描いた夢の景色が現実に負けた」など、羨望と敗北宣言が殺到中だ。
専門家の立場からも意見は様々だ。「雲と星と水が交わる時、風景の密度は物理的常識の7.3倍になる。これは重大な自然現象の逸脱だ」と語るのは、超次元地理学者の須田万結(65)。また、ノイズ音楽家の森園すずめ(41)は「金魚型衛星による俳句放送は、私の脳波をパプリカ色に染めた」と大絶賛。出場予定のカブトムシ代表トマス・クラウン(虫齢2)は事前会見で「雲海に浮かぶ朝日は、甲虫界の未踏領域。優勝した暁には深夜ドキュメンタリー出演を目指す」と意欲を見せている。
大会は全宇宙同時中継され、各星雲の審査委員による“虚空投票”と“夢日記評価”が最終順位を決定予定。既に関連グッズの“空想景観砂時計”や“逆流する川マフラー”も爆発的に売れているという。自然美と狂気的発想の相乗効果から、今後ますます目が離せない展開となりそうだ。



コメント
いや待って?これもうスポーツなのか芸術なのかわからん…金魚型衛星の俳句とか斜め上すぎて解説求む。
カブトムシ協会参加できるってマジ!?トマス・クラウンに投票したいけどどうやったら星雲審査委員になれるんだろう…。
まあ…夢を見る岩石評議会が出る時点で、これは始まるべくして始まった。人類の想像力がついに川を流れる時代か。
金魚衛星俳句→脳波パプリカ色……よし、意味は不明。けどワクワクしかしないのは何故だ。みんなで倒立虹スライダー滑ろうぜー!!!
自分がいつも磨いてる曇りガラスがついに国際デビュー?!冗談みたいな話だけど、ホンダ・コン吉よりは自信ある。