健康記録を競う企業文化が比喩で済まされていた時代は、突如として終焉を迎えた。医療IoTの異端児・ゾゾゾコーポレーションはついに、体内で実際に走ることができる新型錠剤『ヘルスピラーR』の全国販売を開始した。同時に発表された『全身健康スコアリング』制度によって、ビジネスマンたちは自分の健康状態だけでなく、錠剤の運動能力までも競い合う新たな時代へ突入した。
『ヘルスピラーR』は服薬指導ロボ“ナユタ型8号”のオンライン指示に従い経口摂取すると、体内で8本脚のマイクロマシン錠剤が起動。食道から腸のすみずみまで自主的に全力疾走し、各臓器の健康スコアを自社サーバーへ直接送信する仕組みだ。さらに錠剤間の“トラックレース”がAI審判によりリアルタイム中継され、業績ボーナスの一部が本人のスコアと“自分の錠剤順位”により決定される社内新制度が導入された。ゾゾゾ社総務部長・グラトニイ 泡目(あわめ)は「服薬後のドキドキ感と勝負の緊張感が、社の健康意識を爆発的に高めた」と自信を見せた。
健康記録の管理画面では、自分の錠剤の走行数値、腸内ラップタイム、緊急コースアウト事例、さらには他社員とのバトル履歴まで可視化。SNS上では『今日も俺の錠剤、胃カーブで2位に!』『乳酸菌ゾーンでバク転した…負けた…』といったレース実況がトレンド入り。ある営業職(34)は「うちの錠剤、暴走して胆嚢で逆走しはじめて、オンライン医師が“ゴール手前バグ技”を指導した。感動した」と語った。
もちろん波紋も大きい。オンライン服薬指導員のズングリ千秋(27)は「指導中、一部社員が自分の錠剤に“飲酒運転させたい”など独自カスタマイズ要求を出してきて困惑した」とコメント。また人事部では『社員錠剤器用貧乏化』『同期錠剤のイラスト自慢による業務妨害』など新たな問題も浮上している。
健康スコアリングと錠剤レースのさらなる発展を受け、国内他社も追随を始めている。その一方で“未服薬社員による逆走肝臓ハッキング”事件や、“社員錠剤同士の腕相撲賭博”などについて、厚生省は「今後の動向を慎重に注視する」とコメント。業界初の“社内ケミカル陸上競技大会”開催も噂される中、企業健康管理の常識はもはや意味不明な領域へ加速し続けている。



コメント
いやいや、体内マラソンで業績ボーナスとか何のゲームですか?そのうち胃でショートカット技とか発明されそう。
私は錠剤、錠剤は私。来たれ!わが臓器に集いし走者たちよ!すべては腸内銀河のために。(意味不明)
今日も俺の錠剤、腸で転倒して職場全体がスロー再生になったわwゾゾゾ社、ネーミングもカオスすぎて好き。
まぁ、社員が内臓でレースしても驚かなくなった自分に気づいた。次は心臓ルートでF1開催ですかね?
これ絶対裏で厚生省も自分用カスタム錠剤走らせてるでしょ。健康ランキング争奪戦が第六次産業革命の火種になる…!