内閣“顔面巨大化法”可決 全市民の顔を空から見張るビッグデータ革命

高層団地よりも大きく膨らんだ巨大な人々の顔が交差点に集まる、朝の都市風景。 データプライバシーと監視社会
顔が巨大化した市民と特製マスクが交差点にあふれる、新時代の始まりを象徴する一場面です。

政府は突如、『全国顔面巨大化法案』の施行を明らかにした。この前代未聞の政策により、全市民の物理的な顔面が直径およそ6メートルまで拡大され、各都市の上空から個人認証や監視を高速化する新インフラ『スカイフェイスネット』への本格移行が始まる。国家としてのデータプライバシー観に、いま激震が走っている。

発表を行ったのは首相の飛脚山ポプラ氏。記者会見で、自身の顔が突然会見場天井へとはみ出し始める中、「ビッグデータ時代、これからは“顔で語る社会信用”を実現する」と自信を見せた。技術的根拠は「膨らむ意志」と説明され、顔面が伸縮しない者には国から“しわ寄せ手当”が給付される予定だ。これにより、公道・建物内・山岳地帯・海上も含め、一望で全員を事前認証できる社会が到来するという。

街では既にトラブルも多発。巨大化初日の朝、通勤途中の会社員(38)は、顔が団地8階を越えて膨張し「エレベーターよりも速い。だが自転車を漕げば鼻が渋滞する」と困惑。交差点では、『顔同士の着用義務マスク』が開発され、接触事故防止策として着用が義務化された。これにより既存の個人認証カード会社はほぼ全社が破顔倒産となった。

SNS上でも賛否が過熱している。ユーザーの山猫リリー氏は「顔マウント自慢が止まらない!みんな自撮り用の広角住宅に住む時代」と投稿。一方、匿名の中学生(14)は「授業中に教室に顔が4つしか入らなくなり、試験の個体認証は激ムズ」と悲鳴を上げる。地下街や洞窟産業では“顔をわざと縮める裏ルート”が高騰し闇市場の監視も課題だ。

専門家の木馬地ジュン博士(社会監視学)は「顔が巨大化し過ぎて、むしろ逆に全市民の顔がどれも同じに見える副作用がある」と危惧。その上で、「顔データのビッグデータ化なのか、巨大顔の物理ビッグデータ化なのか、もはや定義が錯綜している」と指摘する。政府は対策として、来年度から“気持ちに顔認証”を導入し表情の多様化を政策推進する方針だ。

今後、国会では「耳たぶ認証による二段階パーソナライズ」や「つむじシェアリング制度」などの追加法案審議も見込まれる。誰もが“顔を張って”生きるこの新社会、あなたの顔は空から見られているかもしれない。

コメント

  1. いやいや、6メートルて…!渋滞するの鼻だけちゃうやろ。家から出られんやん、どんな技術やねん。

  2. もはや夢か現か、顔面ビッグバン到来。次は耳たぶが人口衛星に!?しわ寄せ手当で宇宙征服開始ニャ!

  3. 顔で語る社会信用、なんとなくしっくりきた自分が怖い。これからの時代、感情も測られるのね…

  4. 顔がデカいならデカいほど勝ちってことじゃん!?俺も広角住宅に引っ越して映え顔目指すわwww

  5. 全てはスカイフェイスネットで我々の煮卵レシピを盗むための策…断じて許すまじ。顔面縮小革命起こそう。