若者の政治参加を促すための前代未聞の施策が、ついに国内議会を揺るがせている。全国でローンチされた「推し活投票アプリ」が爆発的ブームとなり、合法的に一人何百票も投じられる“デジタル推し選挙”が勃発。国会は二次元キャラクター、人気YouTuber、謎の市民活動団体の代表など、色彩豊かな面々で占拠されつつある。
経緯はむしろ逆風から始まった。若年層の投票率低下に悩む政府は、主権者教育の一環として、投票所アプリ『VOTEVOTE★BATTLE』を212の高校と全国大学連盟に導入。それにより、日本全国の18歳〜29歳が“推し”議員を1日5回まで追加投票できる仕組みが実装された。しかし、アプリのバグで「好きなだけ推し投票」機能が解放され、市民数より多い票数が瞬く間に積み上がった。青森県出身の政治系YouTuber・ポケ山マリネ氏(19)の推し票は、初日にして100万を突破。パンダの着ぐるみで政策討論に臨む市民活動家・忍峰ルイ氏(22)は、たった一晩で自宅が花束とスイーツで埋まり、議席を2.5倍に拡張した。
アプリ内には『リアルタイム政治バトルロイヤルモード』『推しガチャ』などカジュアルすぎる仕掛けも増設され、立候補キャラの中には、トーストをくわえた走るクロワッサン、AIが生成した哲学的粉雪、さらには200年前の選挙権運動家を憑依した「亡霊シチズン」などが参戦。国会構内では、連日“推し活”グッズ交換会やライブ応援合戦が繰り広げられ、正装の議員に混じって、ペンライトとキャラパネルを手にした新世代“議事堂推しラー”たちが大暴走している。
専門家も困惑気味だ。シチズンシップ教育の権威である小岩井ドナ教授(57)は、「民主主義の根底を恐竜サイズの投票が揺るがしています。もはや議席配分も“人気投票制度”に異次元進化し、従来の選挙権の定義は絶滅する可能性が出てきました」と警鐘を鳴らす。一方でSNSでは、《国会がまるでアイドルアリーナ》《推しの当選を泣いて祝った》《今月の投票コーデ早く決めたい》と賛否入り交じった“選挙ファッション報告”も殺到。
現在、推し活投票による議席のカラフル化により、国会では『萌え条例』『推しグッズ課税』『議員カフェの日常配信義務』といったナゾ法案が乱立。若者投票率は470%と異常値を記録し、一部では“投票数で地殻変動が発生する”との噂も。主権者教育は新たなカオス領域に突入した。今後も、議事堂の床一面を覆うペンライトの洪水と、クロワッサン候補による朝食配給政策から目が離せない。



コメント
いやいや推し活で国会爆誕って、これもう選挙じゃなくて文化祭の出し物では?政策討論にパンダ着ぐるみ…冷静に想像したら強すぎる。
推し議員2.5席ゲットは草、次はグッズ投げ入れOKの議事堂ライブ希望!推しのスイーツ配給で毎日が祝日あるってマジかよww
これは政府の陰謀だな。投票所アプリと言ってるが実はAI亡霊とクロワッサンの共同支配計画が始まっている…地殻変動もその一環だ…
ペンライトで照らすは民主主義の新たなる夜明け。クロワッサンが走れば朝、亡霊が議席を舞えばそれは過去。推しグッズに我、生を見たり。
まあでも、これだけカオスなら国会も逆に平和になりそうな気がしてきた。ペンライト一色の議事堂、見てみたい。