今年、新たなるアウトドア・アドベンチャースポーツとして話題を集めている「シュラフ流され選手権」が、富士山裾野の山奥で初開催された。選手たちは自転車で山を登り、渓流を寝袋(シュラフ)ごと流れ下り、サウナテントを組み立ててフィニッシュを目指すという、脈絡のない3種目競技で、参加者も観客も度肝を抜かれた。
本大会はアウトドア愛好家協会・無茶部(顧問:福福重彦氏=44歳)が主催。エントリーした選手は全部で12名だが、なぜか半数は養鶏業者と鶏たちだった。受付開始早々、その場に漂う鶏の羽の嵐と、意味もなく鳴り続けるカウベルに、運営スタッフの混乱は隠せなかった。スタートの合図とともに、選手たちは普段町中でしか見ないママチャリに寝袋を装着して一斉に山道へ。途中で後輪が外れたり、寝袋内でアイスを食べ始める参加者が現れるなど混戦状態となった。
続く第2種目では、体ごとシュラフに入ったまま地元名物『迷子渓流』にダイブ。勢いよく流れる水に乗ってゴールを目指す予定だったが、川幅わずか20センチのため大人はすべて座礁、名誉挽回を狙った鶏5羽は渓流を完全にジャンプで通過するという奇跡を見せ、これがひそかに大会最多得点となった。現場リポーターの金剛あんず記者(31歳)は「カオスですね。水音より鶏のバタバタという音が大きくて実況になりません」と述べている。
最終種目はいきなり設営される“移動型サウナテント”。シュラフの中のまま、参加者らが全力でテントのジッパーを閉め、謎のコードで内部から電源を引くと、突如テント内部からアルパカの群れが現れて絶叫。何かの渡来神として参加していた菩提樹エリック選手(仮名・43歳)は「こんなに心身とも温まったアウトドア競技は初めて」と満足げだった。ただし、サウナ内外の温度差によって一部の参加者は“幻の4次元寝落ち”状態となり、その後1時間半ほど誰も動かなくなった。
SNS上では「自転車で寝袋って、もはや人生」「渓流をシュラフで流されるの、じわる」「サウナテントの中、アルパカ登場で膝から崩れた」といった困惑まじりの声が続出。主催側は早くも来年の第2回大会に向け「次回は参加者全員に尻尾を装着させ、より哺乳類感を高めたい」と意欲を見せている。アウトドアの新次元が開かれる日は、遠くないのかもしれない。



コメント
いや待って、なんで鶏が得点王なのwww アウトドアって人間の競技じゃなかったの…?
まず『迷子渓流』の川幅20cmで大人座礁って、ルール作った人は実際に現地確認したのか聞きたい。あと“幻の4次元寝落ち”って物理法則どこ行きました?
サウナテントからアルパカが召喚されるの、令和最新の魔法だよな?俺もやってみたいww
やはりな…!寝袋とサウナとアルパカ、すべては古代文明の儀式を再現するために仕組まれておったのだ…
あー、わかる。やっぱアウトドアって最後は全員無になって動かなくなるよね。あるある。