議員、政治資金の“透明化”強化で完全に透明人間化 消えた収支報告書問題が波紋

誰も座っていない議員オフィスの革張り椅子に、無人のスーツと宙に浮いた半透明の眼鏡、半透明の書類が机に広がる様子。 政治資金と透明性
前代未聞の「透明人間議員」を象徴する不可解な議員室の一場面。

政界を震撼させる前代未聞の事件が発生した。政治資金の透明化を徹底する法案が可決された翌日、野辺大悟議員(54)が突然“肉体的にも完全な透明人間”となり、関連する全ての収支報告書と共に姿を消したのだ。永田町は今、「透明性」とは一体何なのか、深い哲学的議論の渦に包まれている。

事の発端は、国会で審議された「政治資金究極透明化法案」の可決だった。議案は、政治家の支出と収入すべてを100%透明化し、国民がいつでも好きな時に肉眼で中身を「観測」できるよう求める内容だった。だが、野辺議員は法案成立直後、自宅にて全身がガラスのように透き通り、ついには人々の視界から完全に消失。その場にいた家族も、「見えなくなったファイルと共に、ゴソゴソとどこかに向かう足音だけが聞こえた」と証言している。

翌日、議事堂に届けられたのは真っ白な封筒ではなく、何も入っていない空間。関係者はこれを「究極の収支報告書不記載問題」と認定。収支報告書自体が完全に無存在=透明と判定されたことで、検査委員会の調査官たちも直ちに肉体の50%が透明化、机ごと半分消えてしまう事態となった。ネットでは「これぞ透明性!もはや虚無」と賛否が湧き起こり、“透明人間議員キャッチャー設置すべき”との声もSNSで拡散している。

更なる混乱を生んだのは、人間以外にも波及した不可解な現象。議事堂内で飼われていた金魚23匹が突然姿を消し、「議員に便乗し透明化したのでは」と噂が飛び交った。また、市井でも主婦(39)が「財布も、夕飯予算も、旦那のへそくりも見えなくなった」と苦情を寄せるなど、透明性の副作用は市民生活にも深刻な影響を与え始めた。

法案起草者の矢部千尋参議員(62)は記者会見で、「透明化しすぎて空気より存在感が薄い社会を目指したが、物理的に消える副作用は想定外だった」と困惑。その後、空気中から「シュッ」という音と共に消えるマイクをつかもうとして失敗し、会場全体が波紋に包まれた。政府は、早急に「適度な不透明さを確保する暫定措置」に着手する方針だが、専門家の雨垂木渉教授(虚像研究科)は「完全な透明性とはすなわち存在の否定」とし、今後は“半透明政治”への移行を訴えている。

コメント

  1. いやいや、物理的な透明化ってそっちの透明性じゃないでしょw 収支報告書も消えるとか新しいギャグすぎて腹痛い。次は国会を全部透明にしてくれ!

  2. え……つまり会議室で今日も消える議員たち……。半分透けてる調査官ってホラーすぎ。これは哲学っていうか、もう現実崩壊。

  3. 納得した。完全な透明性を目指すと人も書類も金魚もいなくなるのだな。すごい発見です。ところで私の存在も最近あやふやです。

  4. 政府が透明になってしまったのに、私の人生の闇は一向に晴れませんが、これってクレーム入れてもいいんですか?

  5. うちの夕飯予算も謎に消えたんだけど、これ議会の仕業だったのか……そろそろ“へそくり取り締まり法”も透明にしてほしい!#ネクスト透明