発酵市議会で味噌が市長に選出される 住民、ヴィーガンチーズの反乱に困惑

発酵器会館前で泡立つ味噌市長と多くの市民が応援する賑やかな様子の写真です。 発酵食品
味噌市長誕生を祝う市民たちが、発酵器会館前で盛り上がる様子。

発酵食品愛好家の聖地として知られる発酵市で、ついに“味噌”が史上初の食品市長として議会に選出された。発酵市議会は20人の議員全員が麹菌由来であることから、味噌市長の誕生そのものは驚きではない。しかし、相次ぐプラントベース発酵食品のデモや、過激化するヴィーガンチーズ派閥によって、発酵市の日常風景は大きく揺れている。

選出当日は発酵器会館前に長蛇の列ができ、市民らは自家製の塩麹タスキや酵母サイン入りの漬物樽で応援。「我こそは唯一無二の旨味民主主義!」と叫ぶ酢漬け工房主・宇陀塚ナミ(56)が登壇するなど、味噌派とヴィーガンチーズ派が熱戦を繰り広げた。しかし、決選投票の最中に突如味噌市長候補が自らの表面を発泡させ“泡味噌”に変身。議場がまばゆい香気に包まれたことで、酵母醸造派を中心に圧倒的支持を集めたという。

味噌新市長(樽詰・年齢非公開)は、就任早々「全市民に発酵器一台義務化」方針を打ち出し、“生きたまま発酵する町づくり”を呼びかけている。また、市内全信号機を納豆色と塩麹色の2色点滅に改修する案や、犬の散歩に“ぬか床免許”を導入する法案など矢継ぎ早の改革で混迷が増幅。ヴィーガンチーズ派筆頭の植物起業家・大町ヒユミ(39)は「このままでは我々はパルミジャーノ淑女会と共同で発酵浴ストライキを決行するしかない」と語気を強めた。

SNS上では“発酵しすぎた民主主義”というハッシュタグが爆発的に拡散。「うちのワンコが犬用発酵器の納品ミスで糠味噌くさくなった」「信号が一生止まらないので帰れない」といった投稿が相次ぎ、市内各地で“発酵民”と“未発酵民”の小競り合いも発生している。関連する専門家、漬物民俗学者・信濃山ヨグルト(47)は「市長の存在自体が生きた乳酸菌そのものであるため、今後議会全体が泡立つ危険がある」と警鐘を鳴らした。

味噌市長が新たに設置した“人間と発酵食品の和解相談所”には連日相談者が殺到。悪化する味噌とヴィーガンチーズの対立解消へ向け、市長自身が毎朝大豆を撫で、議会冒頭で発酵ダンスを踊るなど混迷する発酵市にとって、今後どのような進路が示されるのか注目が集まっている。

コメント

  1. 信号機が納豆色と塩麹色って何色なのよ……!帰宅難民発生してるのお味噌だけに味がありすぎる。

  2. 味噌市長誕生、我が祖国の夢叶えり!だが人間、ぬか床免許なくして何を運ぶ?私は今、漬物と共に宇宙へ旅立つ。

  3. ぬか床免許で犬の散歩!?俺も発酵器持って突撃したいw発酵民主主義バンザイ!!!!

  4. なるほど、泡味噌革命。もう何も驚かない自分が怖い。

  5. こうなったらヴィーガンチーズ派は全市民にとろける笑顔を配給するしか……いや、意味わからんがなんか応援したくなってきた。