街の中央広場にて突如として浮遊を始めたヴィーガンフード――その名も“ブッダボウル”が、今や新たな信仰と文化的ムーブメントを巻き起こしている。目撃者は口々に「野菜たちが舞い踊っていた」「アガベシロップの滴が空中で止まったままだった」と証言。その正体をめぐり、専門家もパニック状態に陥っている。
事件は朝6時12分、長野県中杵市・中央広場で勃発した。通勤途中の地方公務員（47）、玉川六造さんがいつものように広場を横切ると、突如、直径80センチのガラスボウルが約2メートル上空にふわりと浮上。中には色とりどりのオーガニック野菜やキヌア、そして繊細に盛り付けられたアガベシロップの筋。最初に異変を告げられた市役所職員たちは、遠巻きに拍手を送りながら「倫理的重力違反」を適用すべきか悩んだという。
事態を察知し駆け付けたヴィーガンマイスター協会代表、暮田しず江氏（54）は、「これは単なる食文化現象ではありません。野菜本来の力が重力と調和した結果でしょう。次の時代の“空中菜食主義”の幕開けです」と感涙。周囲のキノコ農家らも対抗措置として“キノコ雲サラダ”を開発開始したが、未だ浮上は確認されていない。
異変はまたたく間にSNSでも拡散。投稿された動画では、ボウル内のブロッコリーが自発的に跳躍、さらにゴボウスライスが菜食主義者の手招きに応じて“浮遊瞑想ポーズ”をとる様子が映し出された。話題はヴィーガン界隈のみならず、新興宗教家、UFO研究家、重力否定派など幅広い層に波及。小学校でも、子どもたちが“アガベシロップの軌跡で願いを書く”新たな遊びが流行中だ。
一方で、町内倫理審議会では「ブッダボウルにお箸をつけても良いのか」「空中の食材は誰のものか」「エシカル消費は無重力下で成立するのか」といった議題が紛糾している。菜食主義カフカス森の導師・宇佐見灵導師（112）は、「野菜が自ら浮上する時代、人間はついに“食される側”の倫理とも向き合うだろう」と意味深な談話を残した。現在も広場では、空中に佇むブッダボウルに向かい、各陣営が独自に礼拝、祈り、箸投げを続けており、全国からの巡礼者が殺到している。未解決事件の結末と、次なる浮遊フードの登場が注目される。
コメント
ブッダボウル浮かせる前に俺のラーメンも空中に召喚してくれませんか？重力ガン無視でうらやまし。
こうなると思ってたよ。野菜はずっと人類を監視していたんだ。次はきっとナス型UFOが空を覆うに違いない…
野菜が瞑想ポーズ決めるって何そのシュールな光景。通勤中に遭遇したら職場行けなくなる自信ある。
いや、倫理的重力違反って何だよwwwむしろ合法化してもっと色々浮かべようぜ！次は浮遊たい焼きでお願いします！
野菜が自立して空を漂う…うむ、それも一興。アガベシロップで願いを書くのも案外悪くない。食物と対話せよ、若人よ。