自然再生を目的とした国立ヌマルバ湿地保護区で、最近異常な現象が発生している。突如、森林地帯の様々な樹木たちが“自撮り”に熱中し始めたのだ。森の静けさを破る連続フラッシュと、不自然にポージングする幹や枝葉の数々。現地調査員は「生物多様性は確かに増したが、プレゼンス向上に熱中する外来樹種が目立つ」と困惑を語る。
本件が発覚したのは、生態学者ノマタ・クスノキ(38)が調査中にシラカシの木が突如自らの影を上手く活かし、光合成中に“ゴールデンアワー風セルフィー”を撮影し始めたことがきっかけだ。他の樹木もこれに触発され、カバノキやカエデ、果ては絶滅危惧種のウバメガシさえも、こぞって葉で“ピースサイン”を模し、湿地の池の水面を鏡代わりに活用しているという。最新調査では、保護区内の樹木の約82.6%が少なくとも1度は自撮りに挑戦したことが判明した。
保護区管理者のハグシ・ボタン(55)は「エコツーリズム推進の目玉にもなりうる」と前向きな見解を示す一方、問題も山積みだ。外来種のセルフィーグミノキが“アングル争奪戦”を仕掛け、在来種のヒメヤナギを幹越しに押しのけてカメラ前を独占する姿が各地で目撃されている。際限なく撮影を繰り返すことで根の成長バランスが崩れ、一部では地盤沈下や“フォト爆発”と呼ばれる大量落葉現象も報告された。
識者の間では深刻な議論が巻き起こっている。樹木社会学者のクロハタ・カサネ教授(虚構大学)は「そもそも森林の自我と承認欲求がどこから生まれたのかが不明。有名インフルエンサーのモミノキ・メジロ(推定樹齢122年)が“本日のベスト映え枝”を毎朝投票制で決めているという報告もある」と困惑気味に話す。
SNS上では《#セルフィー林爆発》《#湿地のポートレート戦争》といったハッシュタグが急浮上。「わが家の盆栽までポーズを取り始めた」「アカマツの『真顔』ショットが切なすぎる」など、国内外で急速に話題となっている。今後、国の生態調査予算が“スマホ型カメラ付き巣箱”の大量導入に流用される案も浮上。湿地保全の現場は今、史上初の“映え主義”に直面している。
コメント
そもそも木が自撮り…ってカメラはどこで持ってるんだ?光合成でスマホも充電ってこと??
ぬわああああ!!!うちの観葉植物いま変顔してたの、これが流行りなのか!?世界はもう終わりだァァ!!!!!
葉のピースサイン、地味に見てみたいwヒメヤナギ推しだけどアングル戦争には勝てそうにない気がする…#セルフィー林爆発
確かに、木々にもSNS疲れってあるよね……きっと写真盛れない湿地の気持ち、痛いほど分かる。
これは人工知能送り込んだ宇宙植樹計画に違いないぞ。フォト爆発…地球の危機だ…みんな葉っぱの動きを監視せよ。