重力が逆転するナノ粒子傘 発明!雨どいを空へ流す“上昇式生活革命”

日本の丘陵住宅街で、虹色の傘の下で物やごみ袋が空中に浮かんでいる様子を写した写真。 発明とイノベーション
未来が丘ニュータウンでは、逆転した重力で洗濯物や日用品が空中に舞い上がる光景が現実となった。

国立重力逆転イノベーション研究所(NIGRI)はこのたび、誰も予想できなかった新技術「ナノ粒子レインボー傘」を発表した。開くだけで半径30メートル以内の重力が“逆”になるというこの傘は、各分野に波紋を呼び、早くもユニコーン企業指定候補へと急浮上している。突如として生活インフラのあり方さえ根底から変える可能性に、社会全体が上を向き始めた。

開発を主導したのは、徹夜好きで有名な物理学主任研究員・南部虹三(45)。彼によれば、傘の骨組みに厳密な周期で並んだ『重力応答型ナノ粒子』が、利用者の「上に行きたい」という願望を感知し、重力場を部分的に逆転させる仕組みだという。しかし実際、研究室の床から上昇したのは検証用の豆腐10丁と、所長の観葉植物だけだった。それでも虹三主任は「物質であれば何でも行けるはず」と胸を張る。

傘が配布された丘陵住宅地『未来が丘ニュータウン』では、さっそく住民による“逆雨宿り”が始まっている。住宅街の雨どいは一斉に空の雲へ流れ、ペットのインコやごみ袋もふわりと上昇。“浮遊ゴミ出し”が一部で社会問題になる中、『雲の上の町内会』がSNSで発足し、「今日も晴れた空に生ごみが映えます」などの声が寄せられている。参加者の主婦・旋風ミヨ子(39)は「これでウチの洗濯物も二度と地面に落ちません」と満足げだ。

この傘の意外な用途として注目されているのが、オープンイノベーションカンファレンスでの“アイデア発想加速装置”という使い道だ。議長・時空掘出郎(52)は、「会議参加者全員を空中に浮かせて発想の重力から解放することで、自社課題の99%が『どうでもよくなった』と判明した」と語る。AIファシリテーターが空中で回転しながら「ユニコーン企業になったつもりで考えましょう」と促す右往左往ぶりも各所で報告され、カンファレンス会場は「現実逃避力が高まった」と評されている。

専門家筋からも独特の意見が寄せられている。無重力倫理学者の室町三助(61)は「今後は“重力格差社会”への配慮も必要」と警鐘を鳴らす一方、『浮遊人材派遣サービス』を立ち上げた起業家も現れ始めた。SNSには「家の犬が雲の上で帰ってこない」「田んぼのカカシが空中でトリを睨んでいる」「帰宅したら2階が無くなっていた」など、生活課題が新たなフェーズに突入している様子がうかがえる。

業界筋は「次世代インフラの中心」と評価する一方、雨の日は不用意に傘を開かないよう呼びかけている。未来の都市景観は、もしかすると“空に浮かぶベランダ群”が標準となるかもしれない。予測不能な課題とユーモアの只中で、日本社会はまた一歩、常識を越える進歩を記録した。

コメント

  1. 豆腐と観葉植物だけって…w 実用化はいつ? 食卓が空中に浮く未来待ってます。

  2. これはNASAも黙っていない(多分)。重力格差社会って、次は雲の上に家賃払うの…?終わった。

  3. ウチの店の器も全部空飛びそうで草。もし麺が天井貼りついたら責任とってほしい。

  4. そっか~。やっぱり洗濯物って上に行きたかったんだよね…なんか納得したわ。

  5. 時空掘出郎会議で『どうでもよくなった』のがマジ革命。今晩オレもごみ袋と一緒に空へ旅立ちます。じゃあね!!!