驚異的なキャリアアップを見せてきた株式会社バーチャル・パラドックスの社長、花咲麗子（かなさきれいこ、48）が、先週木曜日未明、会議室のガラス天井を「打ち破る」どころか、そのまま物理的に屋根まで突き抜けて姿を消した。この異例の事件をめぐり、各界の専門家やSNS市民による解釈が錯綜している。
花咲社長は、女性管理職の象徴的存在として知られ、アンコンシャスバイアス対策など徹底したインクルージョン施策を推進してきた人物。社内研修で「ガラスの天井は壊すものです」と発言した直後、なぜか自身の身体が半透明から完全に不可視になり、その勢いのまま天井を物理的に突進。午前10時14分、屋上を貫通する轟音とともに最後の靴だけが会議テーブルに着地した。現場に居合わせた経営企画部長・宇留間恭子（うるまきょうこ、42）は、「社長が見えたと思ったら、いなくなっていました。天井だけじゃなく、会社の常識も全部壊してくれました」と証言している。
この“ガラスの天井どころか屋根まで貫通事件”について、キャリア構築心理学の第一人者である粟田鳥男（あわたとりお、61）は、「自己肯定感が急激に高まると、人間の存在確率が空間的に拡散しうる。女性リーダーが限界突破すると実体ごと消える現象は、いまだ実証されていないが可能性は0.0008%ある」と持論を展開。SNS上でも『本物のリーダーはどこにもいるし、どこにもいない』『天井打ち破った後の人生、どこに向かうのか #社長漂流中』など、詩的な応援ツイートが相次いでいる。
また、事件現場に残された花咲社長のスマートフォンには、『屋根があるなら破れ。空があるなら飛べ。私の次のキャリアも予測不能』というメモ書きが発見され、部下たちを感涙させている。その一方、消失のショックでハラスメント防止ポスターが次々に自発的に剥がれ落ちるという謎の現象も起きており、社員の間では『今こそ自己肯定感を見失わず、影くらいは残そう』という合言葉が流行している。
なお、花咲社長の行方は未だ不明だが、近隣の屋根裏から『アンコンシャスバイアスは卒業します』という謎のメッセージが鳩の脚に結ばれて発見されたとの報告も。一部では新たな“インクルージョン彗星”として宇宙を目指した説、次元の隙間で次世代管理職の育成を開始した噂など、想像を超える展開が期待されている。
コメント
いや待って、物理的に屋根まで突き抜けたってどんな身体能力なんだよ…。不可視化はともかく、勤務災害認定されるのかこれ？
見えない社長が見えない天井を壊して見えない未来へ消えたので、私も今日から存在をやめます。バイバイ！🛸
ガラスの天井ぶち上げた社長カッケェ！次は屋根どころか大気圏突入レベルでお願いしたい！#社長は宇宙
やっぱり社長は量子化して情報子になったんだな。残された靴が証拠。次はどの企業で観測されるのか…
なるほど、自己肯定感が膨らみすぎると消えることもあるのか。俺も定年の時に姿消えたいもんだよ。