地方創生の新機軸を模索する山間部の町・芋倉町にて、じゃがいもによる自治体運営が突如スタートし、地域住民は一斉に“いも化”の波に巻き込まれている。強力な畑支配を進める“イモ会議”の台頭と奇想天外な政策が、一次産業から行政、スタートアップ分野にまで波紋を広げている。
町の中心部では、芋倉町長の安納紫郎(あんのうしろう)が突如として、『今後の行政判断はすべてじゃがいもに任せる』と発表。これを受け、毎週木曜には巨大畑の中央に設置された「イモ玉議会」が開かれるようになった。議会メンバーは全員、本物のじゃがいもに名前と帽子を与えられた“芋議員”で構成され、議案は畑の湿り具合や種芋の丸み、虫食いの有無によって採決される。『人間の理性に頼りすぎた社会から脱却し、“いもの直感”で未来を切り拓く時代が来た』(安納町長談)と言い切るが、政策内容は極めて不可解だ。
イモ議会がまず可決したのは『住民イモ化推進法』。これにより、住民は月に一度、役場で顔面に泥パックを盛られ、じゃがいも型名札を受領しなければならなくなった。畑で転げる訓練や“芋堀り自己啓発セミナー”が町内全域で義務化され、地産地消促進のため商店の全商品が“いも風味”に変換。例えばコーヒーもケーキも無理やり微粉末いも入りだ。農業スタートアップを名乗る若者らも、起業するにはまず芋畑で1週間“塊茎ヒアリング”を実施しなければならず、町外からの視察者は『独特すぎて頭が煮えそうだ』と困惑を隠さない。
経済面でも余波は広がる。地元クリエイターの馬鈴薯凛々(ばれいしょりり、25)は、特殊な土壌菌を活かした“発電芋”アートを開発、イモ型蓄電池ベンチャーを立ち上げた。だが行政は『イモより目立つ事業は禁止』との指針を出し、すべてのスタートアップに最低一体の“イモマスコット”設置を義務化。SNS上では『#いもらないと起業できない町』という自虐的なトレンドが広がる一方、『イモ議員に質問状を送ったら、なぜか芽が生えて返ってきた』という謎現象も相次ぐ。
専門家の窪田球根(くぼたきゅうこん、農業社会学者)は『芋倉町はある意味で地産地消と自治の理念を最大化しているが、人間の役割がどんどん芋と同化しつつある』と冷静に分析。一部市民は『私はもう半分イモだと実感している』『朝起きると土のにおいが恋しい』と語る。今後“イモ法令”が肥大化することで、町の全住民が無意識に畑へ転がっていく恐れもあり、全国の自治体から関心と危機感が交錯している。次回議会では『イモ型通貨制度導入』案が審議予定とのことで、町の“全員いも化”はさらに加速しそうだ。


コメント
議会採決が種芋の丸みで決まる町、想像以上にシュールすぎて吹いた。せめて長芋とか多様性も頼む。
イモ型通貨…ついに財布が芽を出す時代!?履歴書の特技欄に「芋になれます」って書かれる日も近い。
…これはじゃがいもによる人類支配の序章。もう帽子にアルミ巻いておかないと芋電波で根っこ生やされるぞ。