脱炭素社会の先端をいくべく、東北地方の新興都市・仙波野市にて、かつてないクリーンエネルギー計画が稼働を開始した。その名も「インフィニット・ハムスター・パワープロジェクト」──通称IHP。三千八百匹のハムスターによる力学的エネルギー変換システムが、24時間ノンストップで都市全域の電力を賄うという、前代未聞のPPA(電力購入契約)モデルである。
IHP導入の立役者であり、市長でもある揚羽蝶常夫(57)は、本計画の意義について「これまで次世代原子力炉ばかり話題だったが、もはや回し車以上の効率装置は存在しない。現行のゼロエネルギーハウス規格も、すべてハムスター動力ベースに刷新済みだ」と証言。実際、市内の各家庭には、大小のケージが設置された『エコ・エンターテインメントリビング』が義務化され、市民は日々の餌やりと小動物観察に追われる一方で、光熱費ゼロを達成した世帯が続出している。
導入以降、ハムスター達の稼働率は驚異の97.8%。その結果として毎時約1.6ギガワットが市のスマートグリッドへ注入されている。最大の特徴はエネルギー源となる『気まぐれ性エンジン動力』で、動物たちのやる気次第で都市全体の明るさが上下する。保育士の唐紅由梨(33)は「深夜に急に街が暗くなったと思ったら、全ハムスターが一斉に寝ていて、子どもたちが絶望の淵で手回し発電してました」とコメント。ハムスターの寝起きが都市機能の命運を左右するとの声もある。
一方、SNS上では本計画に賛否両論が渦巻いている。ある自称ゼロエミッション研究家・尾白盤二郎(44)は「ハムスターは排泄する。排泄物による新たな二酸化炭素発生源との指摘は無視できない。都市の空気がどこか牧場のようになってきた」と苦言。しかし、飼育管理会社・エネラット社の担当者は「排泄物はバイオガス設備に直送し、都市交通インフラに再利用している。ハムスターの無駄は一粒たりとも許さない」と反論した。
さらに今月、同プロジェクト拡張計画として“ハムスター宇宙都市構想”が発表された。衛星軌道上に巨大なケージコロニーを建設し、無重力下における摩擦ゼロの回し車で地球最大効率のエネルギー創出を目指す。計画を聞いた高校生(17)は「僕の家のハムスターはもう疲れてる。宇宙までこき使うのは可哀想」と語り、市の「給ハム制度」設立署名運動も始まっている。だが、本日も都市はケージとホイールの回転音に満ち、文字通り眠らぬネズミの街として燃料要らずの未来を突き進んでいる。


コメント
ハムスター寝たら都市の明るさ落ちるって、安全面どうなってるんだw しかも1.6ギガワット…そんなに回す腕力あるなら、全国の小学生の自由研究これで決まりだな。
ハムスター・オーバーロード!!!オレもケージに入りたい!回し続ける未来ハムスター、泣ける!ゼロエミッション?もっとゼロに、駆け抜けろ!!