全国17ヶ所の主要スタジアムで、観客席が完全に無人であるにもかかわらず15万人分の「熱狂的な声援」が響き渡るという現象が報告され、スポーツ界とファン文化に大きな波紋を広げている。現地に駆けつけた観戦者ゼロのはずが、応援歌やウェーブ、さらには泣き崩れるファンの音までリアルタイムで再現されており、主催者団体は「一体誰が応援しているのか」頭を抱えている。
この現象が最初に確認されたのは、午後7時、トリキューカップ準決勝のパルサン都スタジアム。公式発表で「全席ソロバリケード仕様」かつ一般入場もプレスも完全排除、カメラ類による監視も抜かりない中、なぜかゴール時には雷鳴の如き大歓声がスタジアム全域に響いた。スタジアム警備長のカトリ・レンジ氏(49)は「何十年のキャリアで初めてだ。カメラには誰も写っていない。だが明らかに『推し選手!がんばれ!』と叫びながらサイリウムを振っている“気配”がある」と語る。
SNSでは直後から「#見えないファン現象」が急速に拡散。ピョンドウ・アスカイラ研究所のスポーツ音響学者、ハトノ・モモリ教授は「考えられるのは“量子声援”の暴走。人間の脳内歓喜イメージが空間情報化し、スタジアムに時空跳躍して解き放たれたのだろう」と指摘するが、物理学者ラドン・マナベ氏(66)は「推し活の密度が高すぎて応援エネルギーが“実体化”したのでは。このまま進行すると公式グッズも自動生成が始まる」と懸念を示す。
実際、各スタンドでは翌朝、謎の“空箱ペンライト”や“浮遊ユニフォーム”、未発売の公式タオル80,000本が忽然と現れた。現場検証に入ったクメ・サリマ刑事(37)は「持ち主不明のチケット片手に、歓声だけが座席を埋め尽くしていた。サポーター魂の新しい高まりを感じた」とコメント。その後も見えないファンクラブ会員登録がデジタル上で激増し、誰も姿を見せないFan感謝祭チケットが即時完売という前代未聞の事態が相次いでいる。
スタジアム周辺のスポーツバーでは、この“不可視応援現象”対策として透明マネキン席を導入。しかしバー経営者のモダミネ・ヒバリ氏は「何もいないのに乾杯音と拍手が止まらず、ビールが自動で減る。応援歌のサビが1秒先行して流れる。サポーターの熱量が物理法則を歪めている」と証言した。
なお、スポーツ連盟は「安全上の懸念はなく、むしろ新機軸のファン文化誕生」として今後の“見えない観戦者”向け新グッズ開発に着手。専門家らは「このままでは五輪も幽霊応援大会化しかねない」として、対策会議の設置を急いでいる。



コメント
冷静に考えて、見えないファンが80,000本のタオル残していくの意味深すぎて草。誰が洗濯するの?
ついに我が念波、空間をも震わす時来たる…次は透明焼きそばパン大量発生の予言、ここに記す。
推しのハイタッチ会もまさかのエア開催!?次は見えない焼き鳥売りしか勝たんwww #見えないファン現象
…あー、まあそりゃファンの情熱が物質化したらペンライトも現れるよね、わかる。昔から応援は物理だったし。
これ、三丁目の夜に婆ちゃんが作ってた“念”味噌汁の再来と見た…見えないけど旨い、あれと同じ原理。間違いない。