今年も常識を別次元に置き去りにするスポーツイベント、第12回エクストリームアイアンマンが熱狂の渦を巻き起こした。舞台は太平洋沖・樹水(じゅすい)群島に浮かぶ無人島クロカゲ島。競技参加者たちは、人里離れたジャングルに放り込まれ、100万匹超のAI搭載型蚊群と共にゴールを目指すという前代未聞の“吸血トライアスロン”に挑んだ。
競技は、1)全身に蜂蜜を塗布した状態での50kmマラソン、2)竹製カヌーによるパイナップル沼横断、3)自然発酵したドリアン爆弾からの障害物回避という、もはや人間工学を無視した内容。今年初参加の山端(やまばな)ゼノン(28、ピーナッツ造形師)は、「事前説明では“ちょっと刺激的なファンラン”と聞いていたが、体中の水分がアドレナリンになりかけた」と語った。AI蚊は参加者の表情や心拍数を検知し、人懐っこく群れでまとわりつく。ゴール地点では、なぜか巨大化した蚊の長老“デボラ”が全員の血液型を診断する儀式も。
観衆ゼロ、撮影班ゼロという孤独な熱戦を支えたのは、SNSによる“実況妄想サポーター”たちだ。ハッシュタグ「#俺の脳内アイアンマン」には、「なぜ全身ペンギン着ぐるみの選手が優勝候補?」「蚊の判定に泣くランナー続出」「カヌーで逆に流されているのが哀愁」と、不可視の応援と困惑が飛び交った。専門家を名乗る南條咲枝(虚構的スポーツ生態学教授)は、「既存の筋肉痛概念を超えた“意識の筋肉痛”が起こる。人はなぜここまでして走るのか。たぶんわからない」と真顔で分析した。
見どころはやはり、ゴール間近でAI蚊軍による“謎の審判判定”が乱発した場面だ。「右足の小指が笑っていない」「歓喜の汗がアスパラ臭」など、常人には判別不能な基準で選手が減点・加点を繰り返された。最終的にトップでフィニッシュしたのは、両手に自作の“呼び寄せスズラン”を握った栗間カテリナ(41、切手デザイナー)。フィニッシュ後、「サバイバルって皮膚じゃなく脾臓で感じるものなんですね」と謎の名言を残した。
大会運営委員会は、来年は「潮の満ち引きを読みながら硬直したフラミンゴと共生する新種目“アクアバランスウォーク”」や、「記憶喪失スイマーによる無方向リレー」の導入を検討中だと発表している。エクストリームアイアンマンの混沌は、まだ誰にも予測できない流れの中にある。


コメント
そもそも蜂蜜塗って蚊の中を走る時点でアウトだろ!何を競ってるのか理解が追いつかん…笑
デボラ様に血液型判定されたいだけの人生でした(?)てかアスパラ臭で減点は新基準すぎるww
これ、実はAI蚊が政府の新型監視装置だったりしません?表情まで監視とか…俺は信じないぞ!!
え、意識の筋肉痛…?なんかわかる気がしてきて怖い。意識高すぎて身体追いつかないやつ
公式種目にドリアン爆弾があるのが普通にじわる。てか来年フラミンゴ…?みんなで硬直しよーぜ!!🦩