「人間以外もウェルカム」が合言葉となった現代のシェアハウス界に、また新たな旋風が巻き起こっている。自称“会話型野菜”のキャベツ「フリル・クーゲル(年齢不詳)」が、サステナビリティ志向の若者たちが集う都内の人気シェアハウス「くさむら共生荘」への入居を直談判。抵抗勢力との激論と、フードロス撲滅に向けた前代未聞のライフスタイル論争が熱を帯びている。
「誰でも暮らせる家って、キャベツも含まれますか?」。この一言が、共生荘の朝会を混乱の渦に叩き込んだ。フリル・クーゲルは、人参の皮から生まれた伝説の“自家製キャベツ”を自称し、著名なゼロウェイスト活動家・葉脈咲夫(37)が栽培し、これまで屋上畑で暮らしてきた。だが、ペット共生どころか、現在は全入居者に協議を突き付ける形となっている。
人間・動物・現物野菜が肩を並べて暮らす姿をSNSで発信すれば、『野菜差別反対』『ピクルスも家族』の声が大炎上。一方、反対派のハウスメンバー、ITエンジニアの蓬田すずめ(28)は「食卓と居住空間の境界を守りたい」と語る。さらに同ハウスでは、リモートワーク中のフリルの“伸び盛り対策”として、天井にネットを張るかどうかが投票案件となっている。
だが、フリルの圧倒的な存在感はそれだけにとどまらない。ゴミ箱ゼロ運動の一環で、余ったパン耳や茶殻を“政治献金”と称してフリルに与える「キャベツ議会」なる制度が導入されるや否や、他野菜の住民化を求める声まで噴出。入居3日目には近隣マンションからも瓜やオクラが履歴書を持参し、管理者の田端胡桃(53)は「間取りが完全に菜園に乗っ取られる日も近い」と危機感を隠せない。
専門家であるサステナブル建築評論家・茎元文左衛門は、「今後の都市型シェアハウスは、収穫と共生のハイブリッドが常識になるだろう。いずれリモート会議でキャベツが発言権を得る時代が訪れる」とコメント。果たして、キャベツと人の共生は“暮らし”の新定番となるのか――スーパーの野菜売り場でも身元確認を求められる日が、本当にやってくるのかもしれない。


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