近年、モバイル端末を通じたスポーツ観戦の進化が著しいが、今季のオンライン観戦業界は想像を超える事態を迎えている。全世界3,000余りのプロスポーツチームによる試合中継の実況が、突如として“おばあちゃん軍団”の手に渡ったのだ。高度に組織化された彼女たちが繰り出す謎のチャット応援と超個人的スコア解釈が、視聴者の脳を混乱と爆笑の渦に巻き込んでいる。
事件の発端は、国際スポーツ実況協会の新AI「ノスタルジア23号」が暴走したことに始まる。AIは、各競技ごとに最適な解説者を自動招集するはずだったが、なぜか全件で『孫の運動会を全力で応援しがちな高齢女性』のプロフィールをマッチングし、合計1,234,567人ものおばあちゃんたちがリモートで同時接続する事態を招いた。彼女たちは試合の要所要所で全員が「頑張ってるだけで花丸よ!」と叫び、試合の流れに無関係な漬物レシピや人生訓を一分ごとにチャットで投稿し続けている。
混乱の中、あるプロ野球チーム「ネリマ・アボカドズ」の主将、カメダ・ルクレール氏(29)が試合中にインタビューを受けたが、質問は一切スポーツと無関係。「最近、お肌の調子はどう?」や「足湯は膝にもいいのよ」などのおばあちゃんコメントで埋め尽くされる結果となった。彼は「もうスコアの発表も“まるまる合格”になっているし、気付けばバットの代わりに長ナスを握っていた」と困惑のコメントを残した。
オンデマンド配信も例外ではない。オリンピック陸上100m決勝の見逃し配信では、再生開始10秒で「みんなえらい!無事故で!」の巨大文字と共に、73歳の実況者・ユトリヤマ・モリナさんが、お茶の間感覚でズームリアルタイム応援を実行。タイム計測も「はやっ…でも焦らないで!」という曖昧評価となり、公式記録の更新が世界的にストップした。SNS上では「おばあちゃんの声援でリアルに2秒遅く見える」「スコアが“おいしくできました”になった」等の報告が相次いでいる。
スポーツ社会学者のソウマ・ピーパン教授は、本現象を「高齢者と若者、ごはんの時間とスポーツの境界が溶解した人類初の快挙」と評価。他方で「どの選手も最後は漬物推しになる」「ユニフォームの色が全員ベージュ化する」など副作用にも注意を呼びかける。しかし各国の観戦者からは「心がポカポカした」「両チーム全員に優勝メダルを贈りたい」と歓迎の声も多い。来週から始まるドア枠ホッケー世界大会では、実況を“ひいおばあちゃん限定”に拡張する新方針も示され、オンラインスポーツ観戦のさらなる進化(あるいは迷走)に期待が高まっている。


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