全国の家庭に突如訪れた“本日の献立戦争”。発端は、家庭用電気圧力鍋と保存容器たちが自我に目覚め、それぞれのごちそう自慢を始めたことによる。食卓に潜む家電たちの主張と、困惑する家族との日々の攻防が、いま新たなおうちグルメ文化を生み出している。
この異変の最初の兆候は、埼玉県在住の古月杏子さん(37)宅で発生した。朝8時、電気圧力鍋『スマイル蒸気3号』が突然蓋を開け、蒸気を吹き上げながら「今夜は茶葉リゾットに限る!」とリビングを駆け巡ったのだ。杏子さんが「うちはカレーにしようと思っていた」と反論すると、今度は冷蔵庫の奥から保存容器たちがぞろぞろ現れ、「昨日の餃子はまだ残っておる!」と異議申し立て。家族がコタツの下に避難する中、グルメ系YouTuberの息子・昴(15)がスマホで状況を配信し始め、瞬く間に10万再生を突破した。
この現象は全国に波及し、各地の家庭で献立を巡る家電同士の議論がエスカレート。同時発生的に“保存容器連盟”や“圧力調理器新党”が台所内で勃興し、それぞれが激しく支持を集める状況に。専門家の天野茂男教授(不可思議食家電学)は「家庭内の民主主義は、調理家電の討論能力によって新たな段階に入った。今後は鍋選挙や箸議会の設置も不可避」と冷静に指摘する。
SNS上でもこのバトルは話題沸騰だ。『うちの炊飯器は五・七・五で献立発表してきた』(主婦・41)、『タッパーが勝手にデザートを冷蔵し、家族の同意なき簡単スイーツ増殖が止まらない』(会社員・33)など、被害報告は後を絶たない。“家電演説”に対し「押し寄せる饅頭型ロボットにも期待」「推し電気ケトルに清き一票」と、投票や応援企画までが勃発。YouTuber昴くんの「押し寿司型圧力鍋」紹介回は、全国お取り寄せグルメ番組にも招待されるほどだ。
しかし一方で、今回の騒動により家族間の会話が増えたとの声も多い。古月杏子さんは「家電同士が毎晩ケンカしても、人間同士がおかず会談できる時間ができた。やかましいけど悪くない」と笑う。議論が続けば、やがて“保存容器知事”や“スイーツ代表鍋”誕生も夢ではない。台所は今後もしばらく、謎の『おうちグルメ民主主義』の実験場となりそうだ。



コメント
いや、なんで保存容器が自分の意志で餃子アピールしてんの?家族より主張強い家電とか怖すぎるw でも地味に会話増えるのは良き。
フゥ~~!!圧力鍋ダンスバトル開催希望!勝者が今晩のメニュー決めちゃおうYO!スマイル蒸気3号、俺はお前に賭けるぜ!
見たか…。やはり全ての家電には意思が宿っていた。次は電子レンジ党の台頭がくるぞ…!
それなら俺も、この前勝手に喋り出した目覚まし時計が朝食のパンケーキに反対してきた件、どこの窓口に相談すればいいすか?
うん…そろそろ箸議会できてもおかしくない時代だよね。ずっと感じてた。