アストラ推し活同盟が主催した“星空生配信・推し降臨祭”にて、頭上から隕石として降ってくる推しとチェキを同時に捕獲できる前代未聞のイベントが開催された。SNSでは「現地参加しただけで推しに物理的に踏まれた」との証言が相次ぎ、会場は未曽有の熱狂に包まれた。
幻想都市ヴァルスフィールド中央広場に全国からファン3万人が集結した当日、司会の澄田ソラン(推し活研究家・38歳)が「今夜、あなたの推しが空から直撃します!」と高らかに宣言。21時45分、空が突如アクアマリン色に輝き始め、無重力フィーバー状態に突入。推しと呼ばれるパフォーマー兼隕石が次々と大気圏を突破し、「推し」がプリントされたスペシャルチェキを撒き散らしながら着地した。
参加ルールも歪められた現実に倣い、チェキの獲得は空から降るものを全身でキャッチする形式に。公式説明によると「推し直撃回数が多いほどボーナスポイントが加算」され、特典として“推しの一部を持ち帰る権利”や“推し生配信の背景になれる券”が付与される。ある会社員(42)は「8回も推し直撃を受け気絶したが、目覚めるとチェキ1000枚が握られていた。推し活の理想形」と感涙していた。
推しパフォーマーの矢弦マリナ(本職:宇宙重力舞踊家・23歳)は「最大減速して落ちたが地面がファンで柔らかかったので逆にバウンドが映えた」とコメント。また、スペシャル特典として“推し隕石のかけら”が限定グッズ化され、SNS上では即完売。「家の仏壇に供えたい」「なんなら墓にも持っていく」と購買層の謎熱波は収まらない。
イベント終盤には、空から推し生配信がオーロラのように頭上に投影され、広場全体が「推し光線」の影響で同時多発的に推しグッズ化。推しパーカーが急に炊飯器になったという報告や、推しチェキから本人の歌声が流れる怪現象も続出したが、警備員の東雲セイジ(58)は「ここまで来ると安全確保の概念が推しに飲み込まれる」と苦笑いしていた。未だ推しは流星となって、熱狂を各地にふりまいている模様だ。


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