年末の気配を強める本州だが、ここ数日、各地の天気は“かつてない異次元”の現象に襲われている。「冬ゼロ番」——公式に、「春一番」の反対バージョンとして発表された新たな季節風だが、その正体はまさかの“花粉性の雪”だった。まるで夢と現実が融合したかのような不可思議気象が、国民の冬季うつ、アレルギー、感情の起伏までも直撃し始めている。
先週、気象庁から「冬ゼロ番」発表があるや否や、日本列島は急激に白く染まった。だが、舞い始めたのは普通の雪ではない──顕微鏡で確認された“花粉性雪片”である。気象庁季節現象課の坂羽冬子主任（38）は会見で「核となるのは杉やヒノキ等の花粉。これが北海道産の純白雪にウルトラハイブリッド結合し、空中で巨大化した」と説明した。事実、落下した雪片を集めた東京都内の医療機関では、1スクープに約2万1千粒の花粉が測定されたという。これが積雪ではなく“積花粉”として路上を覆い、交通機関も“除雪”ではなく“花粉ブロー作業”に追われる事態となった。
花粉雪に見舞われた大阪府立超感覚鼻科クリニックでは、例年の冬季うつ患者に加え、“鼻水大氾濫型うつ”で院内がパニック状態に。患者の星々谷マグロさん（会社員・34）は「雪合戦が中止になったのは初めて。目の前が真っ白なのに、くしゃみと涙で何も見えません」と困惑。一部の子どもは“花粉の妖精”ごっこに興じ、“精霊のマスク”と呼ばれる新聞紙パックを被って登校した。SNS上でも#積花粉シーズンというタグが10億件超えのトレンド入り。
一方、最新調査によれば、春一番ファンクラブ協会が「この現象は春への先取りなのか、冬の延長か」と公式声明を発表するなど識者間でも意見が真っ二つ。季節感を喪失した街では、自称“気象詩人”の砂時計瞬介さん（52）が路上で「春一番を待つ心、冬ゼロ番に盗まれて」と詩を詠む姿が目撃されるなど、季節うつと詩的感傷の混濁スパイラルも拡がりを見せる。
気象庁は現在、“花粉性雪”と人間の情緒反応に関する緊急共同研究を開始。「今後、梅雨あたりに“湿気性黄砂”の発生も否定できない」と警告している。市民らは“鼻センサー”と“冬季うつライト”片手に、まだ見ぬ天候との駆け引きに挑む冬を迎え撃つ。来春、「春二番」発表とともに“くしゃみの舞”が再び社会を席捲するのか、未曾有の季節端境期が続く――。
コメント
いやいや花粉性雪って何なんですか…除雪じゃなくて花粉ブロー作業に追われるって、もう花粉からは逃げられない世の中になったんですね。冬ゼロ番とかハイパー新語過ぎてついていけませんw
え、普通に鼻水すすりながら読んでるけど、これ未来の俺じゃんwww 花粉の妖精ごっこは新しいエンタメ。てか“精霊のマスク”で満員電車乗ったらどうなるのか誰か挑戦してくれ。#積花粉シーズンカオス
これは……明らかに政府による新たな人類管理フェーズの始動。春一番ファンクラブが動く裏には秘密結社がいるに違いない。冬ゼロ番、コードネーム：雪花粉プロジェクト。覚醒せよ…市民よ。
なるほど、花粉も雪もどちらも白い＝混ぜたら積花粉になる。本当に自然界って計算できないなって思いました。気象詩人の方のセンスも負けてませんね。
ワイの友達、冬眠しようとしてたのに積花粉でくしゃみして目覚めたりして草。春二番で“くしゃみの舞”流行ったらTikTokバズるやろwww