全国自然保護区最大の話題となったのは、突如開催された「第1回リス議会シーズン」だ。全樹種代表リスたちによる一大政策転換により、都市空間と自然系が本格的に歩き出す——しかも、物理的な意味で。専門家や一般市民も、動く森の未来に困惑と期待を隠せない。
今回のリス議会は、クルミ・ユウヤ会長（リス、7歳）を中心に、樹上・地上問わず71名のリス議員が勢揃い。『都市の緑化政策を根本から見直さねば木の実ファンドの価値が枯渇する』との危機感から、議題は一気に拡大。「森まるごと自走型植生回廊」化が、わずか28秒で可決されたという。議場からは『シッポを振って賛成！』『ドングリ無限輸送回廊構想も視野に』など熱気ある声が飛び交った。
これにより、午前7時13分、約40平方キロの森林エリアが一斉に立ち上がり、巨大な「足」となった根系により歩行を開始。都市との自然共生社会を実現するべく、各自然保護区が毎日数十メートルずつ都市部へ『侵入・緑化』する現象が各地で発生している。ゼロエミッション達成に向け森自体が最先端の移動型CO2吸収装置、大気清浄インフラとなりつつある。
市街地にて思わぬ森との邂逅を迎えた市民や専門家たちの声も多様だ。椎本クロエ氏（植生都市工学士・44）は『高層ビルの隣で突然並走された時の圧迫感、堪りません。地価が“根価”に変わる日も近い』とコメント。SNS上では『今日は家の前を森が10分横切った』『リスの演説が自宅ベランダでライブ中継された』などの体験談が急増している。
現在、森の進行による交通混乱や、未登録リスによるドングリ無賃乗車問題も課題とされるが、リス議会は『すべての生物にシェアドングリ・パスを配布中』と発表。来週からは吉野山系を舞台に、夜間ライトアップ付「歩く森フェスティバル」も開催予定だ。専門家の間では『次なる生命多様化の波は、きっと“移動樹種型都市合唱”現象。近隣の桜並木が全員で合唱し出すかもしれない』という観測も出ており、今後の生態系イノベーションから目が離せない。
コメント
冷静に考えて、歩く森が市街地を横断してくるって渋滞ヤバすぎでしょ。通勤ラッシュが“森ラッシュ”に進化するのでは…？
リス議会が可決した瞬間、宇宙のドングリ振動も共鳴したってオカンが言ってた。やっぱ次元の裂け目が…あ、来週から俺の部屋も森になりそう。南無三！
ドングリ無賃乗車wwwシェアドングリパス下さい森の神様ァァ！次は歩く竹林が新幹線超えかな？
あー、なるほど…地価が“根価”になるのは時代の流れだよね。今後、土地取引は掘削より“根っこ協議”が大事になってくる予感。
どうせ森が歩くなら、いっそ俺の職場にも来てほしい。リス議会のライブ配信で会議も爆速可決にならんかな。シッポ振って賛成連打します。