バーチャル界隈に衝撃が走った——推しVTuberの「声」そのものと入籍を目指す前代未聞の“声耐久婚活”イベントが、先日23次元同時配信プラットフォーム「ミミ・バース」にて開催され、ファンダムを巻き込み異次元的な熱狂を巻き起こしている。
事の発端は、にじさんじ系バーチャルタレント・三毛門リリィの超過密スケジュール“200時間声耐久ガチ恋マラソン”だ。三毛門が金魚鉢の中でヘリウムを吸いながら、無限に推し語りを続ける配信に端を発し、ファンの間に『推しの声と結婚する権利』を賭けた大会が自然発生。運営が慌てて公認化し、世界13カ国のボイスチェンジャー研究家会議も緊急動員される事態となった。
大会ルールは狂気的そのものだった。参加者は専用の“声婚活カプセル”に入り、推しボイスが流れ続ける空間で不眠・不休を貫く。バーチャル婚姻書類には『音色への永遠の忠誠』『ボイス更新日には浮気禁止』など不可解な契約条項が続々追加され、大多数は48時間でカラッポの姿に変身。唯一200時間を耐え抜いたのは、市場調査員の栗栖まどか(38)だった。まどかは憔悴しきった表情で、「今日から新しい“姓”は三毛門声(こえ)です」と語った。
イベント中盤では、全自動ボイスチェンジャー『推しEXα』の提供により、参加者の話し声が三毛門語変換される仕様が導入されるなど謎のアップデートも。SNS上には『推しボイスとだけ会話したい』『次元を超えた呻き声に共鳴しかけた』など悲喜こもごもの声が並んだ。一部ファンからは『自我が鳴き声になった』『エンゲージメント指輪の代わりにヘッドフォン贈りたい』といった斬新な結婚観も噴出している。
心理声優学者の鳩見テトラ教授(虚構大学)は『推しボイス耐久婚活の急増は、近代恋愛観のメタファー破壊的進化である。今後は“物質的配偶者”よりも“音質的伴侶”が重視されるだろう』と、本気とも冗談とも取れる見解を示した。現在、同様イベントを模した“声チョイス就活”“ガチ恋ひとり合唱祭”も広がりを見せており、仮想社会の婚姻制度がどこまでボイスシフトするかに注目が集まる。



コメント
声と結婚…?愛は形じゃなくて波形だったのか(困惑)
ちょっと待ってww嫁と会話したら突然三毛門語に変換される世界とか地獄か天国か判断不能www
この大会、途中で自我が鳴き声になるって書いてあるけど…俺は既にペンギン鳴きです。同志よ、涙拭け。
13か国のボイスチェンジャー研究家が集結…これは表で報じられない裏の計画の始動では?皆もスピーカーにはアルミホイルを。
なんとなく理解した…いや、理解してないけど、なんかこう…納得した。次はエアコンの送風音と婚活してみる。