観光客とサブカル愛好者が集結する幕張メッセにて、今年最大級のナンセンスイベント「第2回マルチバース痛車上映会&聖地巡礼逆走マラソン」が開催された。物理法則すら確認できなくなる混沌の会場では、浮遊する痛車の間をY2Kファッションに身を包んだファンたちが、次元の裂け目を縫うように疾走。24時間ノンストップで開催されたこのイベントは、リアルとメタバース、そして疑似現実を巻き込んだ“新世代の混乱”として語り継がれることとなった。
今回の目玉は、ステージ上に23台の痛車が浮かび上がりながら自ら上映を行う『エンジン実況劇場』。新作アニメや“未発表音楽PV”が車体ボンネットに投影されると、痛車自身が感想や批評を叫び始める事態に。最年長痛車『雷蔵ターボ号』は、映像を遮りながら「いやこの曲は90年代リバイバルにしてはエンジン音が足りない」と延々と持論を展開。これには出演アーティストのカノコ・ハヤマ氏(仮装ライブ出演者・25)も「自分の楽曲にトルクを足せと言われたのは初めて」と困惑しきりだった。
会場外では、聖地巡礼の新機軸「逆走マラソン」が展開。指定されたアニメ聖地100ヵ所のうち無関係な場所をできるだけ回避し、逆方向に全力疾走するという独自ルールが話題を呼んだ。子どもからシニアまで走者が参加し、ゴール地点のメタバース空間『ネコ型巨大立体交差点』では、参加者のアバターが全員逆立ちでフィニッシュ。参加者のタクミ・オノダ氏(高校生・17)は「家の冷蔵庫と温泉施設、どちらが聖地かわからないのでとりあえず全部逆を選んだら仮想次元に迷い込んだ」と語る。
Y2Kファッションコンテストでは、着る人が全身で電波を受信できるとして人気の『Wi-Fiソックス』や、自動でパンツの色が変わる『モードチェンジベルト』などが審査員(全員アンドロイド)の注目を集めた。グランプリの“電飾パラシュートジャケット姿”で登壇したファッション界の異端児ミクリ・ナナミ氏(デジタル頭巾作家・28)は「着替えるたびに自分が誰かわからなくなる感じが今のムーブメント」と自信を見せる。
専門家のカジカ・ミハネ教授(サブカルチャー次元学会)は「メタバースとマルチバースが衝突した結果、会場がしばらく23次元に拡張してしまったが、現実世界への影響は、今のところ“痛車がたまに浮く”程度」と冷静に分析。SNSでは「痛車に人生を論破された」「逆走しすぎて同僚が江戸時代に行った」などの声が数多く上がっており、混沌の熱狂はしばらく収まりそうもない。



コメント
それで結局、痛車が浮いたまま帰宅するにはどうしたらいいの?メタバースに免許センターできたら教えてください。
ウオオーー!ワイも逆走したら冷蔵庫にワープして納豆だけ次元超えたぞ!!うちの犬がアバターになったんやが!?!?
エンジン実況劇場……ついに車が評論活動まで始めたのか。痛車とアンドロイド、どっちがネット炎上強いのか試してほしいです。
ネコ型巨大立体交差点で逆立ちゴールって、全部最高に意味不明で好きww Y2K電飾ジャケット欲しいけどコンセントはどこ刺せば?
23次元に拡張するイベント、想像以上に自然な流れで納得してしまった。次は26次元目指して頑張ってほしい。