秋葉原に“歩くVチューバー”出現、路上がバーチャル化——端末不要「人間型配信靴」大行進の衝撃

秋葉原中央通りで、さまざまなアニメ風アバター姿の人々が歩き、空中にはコメントや配信アイコンが浮かんでいる様子。 サブカルチャー
バーチャルアバターとなった大勢の人々が秋葉原の路上を彩る瞬間。

秋葉原中央通りで突如発生した「歩くVチューバー」の大行進が、サブカルチャー界隈はもとより世界中のSNSを騒然とさせている。人間が履くことで、自らがVチューバーとして実世界に配信されてしまうという謎の“人間型配信靴”の登場が、都市風景そのものをバーチャル化する衝撃の事態を招いている。

自称ファッション研究家・鯱山ペコリ(28)が今月発表した最新作『リアルバーチャル・ウォーキングシューズ(RVWS)』は、秋葉原駅前で初披露された。その靴に足を通した瞬間、履き主の身体がバーチャルアバターとしてリアル空間にプロジェクションされ、路上を歩くたびに実況・コメント・ギフトが実際の空気中に“浮遊表示”される。端末もスマホも一切不要。ペコリ氏は「歩行そのものが生配信。徘徊が芸能だ」と語り、「道行く全員が推しVチューバーになれる幸福な社会を目指す」と宣言した。

中央通りには老若男女163名が列をなし、全員異なるアニメ調キャラへと変貌。巨大インコ型、逆さま髪型、うどんメカ、2.5次元カブトムシなど、靴が自動で生成した狂騒のアバターコレクションが天を覆った。歩きながら視聴者に手を振る人、コメントに応じて“ダジャレの舞”を踊りだす主婦(39)、『まだ間に合います!ごぼう餅実況!』と謎タイトルで叫び続ける会社員(41)、中には自ら靴を脱いで現実にワープアウトする者も相次いだ。

JR秋葉原駅前交番では事態を重く見て、現場指揮官・福留ヤマト警部補が「違法性は不明だが、リアルとバーチャルの渋滞が交通を妨げているため、一旦全員ログアウトしていただく」とコメント。周辺のカフェでは「入店時は物理的本人かアバターか申告願います」など張り紙が急増し、街全体が“アイデンティティ崩壊”の渦に巻き込まれつつある。

SNS上では「ついに自分の靴下までも実況された」「親がカブトムシ系Vになって帰宅、夕飯が昆虫ゼリーだった」など阿鼻叫喚の投稿が続々。一方で、アキバ系サブカル研究家の櫻庭ロジ氏(41)は「これがついにリアル世界のサブカル現象の行き着く先。最終的には“配信しない歩行”がサブカルとして珍重される時代が来る可能性がある」と警鐘を鳴らしている。

なお、ペコリ氏の開発チームは「次回作は“寝転ぶだけで異世界転生実況”できる布団」を開発中だと明かしている。秋葉原の路上には今日も、何者かのささやき声と実況テロップが漂っている。

コメント

  1. ついに“歩き”も配信の時代か…。でも実況されたくない日に外出したらどうすんだこれw 警部補の『全員ログアウト』爆笑

  2. ごぼう餅実況…いやちょっと待て、なぜ会社員がそんなアバターになるんだ??うどんメカのライバル現る。空間が完全に腹ペコw

  3. ワシの時代は歩けばただ疲れた。今は歩けば配信、こければトレンド。メタバースよりリアルが仮想。フム、こういうのは嫌いじゃない。

  4. わかった!この騒動の黒幕は…地球に潜む巨大インコ型AIだ!!!信じるか信じないかはアバター次第だぞ!!!

  5. 職場に戻ったら課長が2.5次元カブトムシで説教してきた……ついに現実からもバーチャルからも逃げられねえ……