最新脱炭素技術の常識を覆す発明が、日本の一部地域で猛威を振るっている。発端は、食べることで二酸化炭素をどんどん吸収するという、前代未聞の“逆炭素うどん”の登場だ。その仕組みは謎に包まれているが、町の大気環境や市民の呼吸、さらに国家機構に及ぼす影響まで波紋が広がっている。
発明者は群馬在住の技術者・布団巻蛸介(ふとんまき・たこすけ、58)。彼によれば、「炭素うどんの麺線に微細CCUS(カーボンダイエット吸着分子)と自律型小型バイオ発電生物が3000体ずつ編み込まれている」のだという。一杯のうどんを茹でると腕組みする蒸気が立ち上り、麺をすすると「ズルル〜ン」という音波に共鳴し、周囲10メートルの二酸化炭素が粒度分けされて麺表面に吸着される構造だ。
この“逆炭素うどん”を販売する仮設店舗では、連日長蛇の列ができ、食べた人からは「吸えば吸うほど町の空気が透明に。鼻毛が1本も動かなくなった」といった喜びの声が多数。特にバイク修理業・御膳十兵衛(ごぜん・じゅうべえ、46)は「地球にやさしいだけじゃない。麺から突然『お前も脱炭素だ!』と怒鳴られた。人生観が変わった」と証言する。
一方、うどんの大量摂取が町全体のCO2バランスに想定外の変化をもたらしている。国立逆炭素環境研究所の目薬小路理芽子(めぐすりこうじ・りめこ)博士は「本来、太陽光発電や蓄電池、スマートグリッドで制御される大気成分を、うどん一杯の摂取で予想以上に浄化しすぎている。先週など、空気が澄み切り過ぎてハトが忽然と透明化し、カラスが全員寝坊した」と冷静に警鐘を鳴らす。
SNS上では「窓から見えた山が、火星まで透けた」「うどん食べすぎて音速を超えて息できなくなった」「逆炭素うどん、エネルギークラウドと合体したら地球消えそう」など、さまざまな混乱と狂喜の投稿が続出。本日政府は緊急対策本部を設立し、「今後は一人一日一杯までに制限」と異例の発表を行った。しかし布団巻氏は「真のSDGsは胃袋から始まる」として、次なる“逆炭素そば”の開発に意欲を燃やしているという。



コメント
え、町のハトが透明化ってどういう原理…?さすがに浄化しすぎでは。誰か科学的に解説できる人いませんか。
まじか!うどんズルる度に空気きれいとか最高ww鼻毛そよがないの地味に嬉しいw 俺も今から並んできます!
うどんになんでも詰め込むのが日本文化。CO2も余裕。それが侘び寂びか……納得しそうでしないけど、まあ世の中そんなもん。
逆炭素うどん、エネルギークラウド、ハト透明化。全ては予定調和…地球もそのうち回るのをやめるのだニャ。
俺たちはうどんに食わされていたんじゃない…うどんが俺たちを食ってたんだッッ(BGM:ズルル〜ン)